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モイネロ「4年40億」より驚いた…“通算3勝”スチュワートとなぜ「年俸7億」? 現地で見た“全米ドラ1蹴った男”の激変「日本もホークスも大好き」
posted2024/03/31 11:02
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
Hideki Sugiyama
プロ野球の2024年シーズンが開幕した。その直前に、ソフトバンクで“驚額”の大型契約ニュースが報じられた。
“4年40億”モイネロ…より驚いた「ある契約」
ソフトバンクは3月28日、キューバ人左腕のリバン・モイネロ(28歳)との契約を延長して、来季から新たに4年契約を結ぶことで合意したと発表した。その内容について複数のスポーツ紙が4年40億円規模であると報じている。
単純計算で年俸10億円に届く。日本人選手今季最高の巨人・坂本勇人とヤクルト・村上宗隆の6億円をはるかにしのぐものであり、モイネロの契約がどれほど突出したものか一目瞭然だ。
ただ、ソフトバンクの大盤振る舞いはこれにとどまらない。
今年1月8日にはロベルト・オスナ(29歳)と今季から4年契約を結び、こちらも総額40億円の契約だと伝えられている。
さらにカーター・スチュワートJr.(24歳)についても、来季の2025年シーズンから2年14億円で契約を延長した。
モイネロは昨季まで主に中継ぎで活躍し7年間で通算306試合に登板し、19勝9敗40セーブ135ホールド、防御率1.95をマークした。今季は先発に転向。オープン戦で好投を続け、開幕ローテーション入りが決まっている。
オスナはヒューストン・アストロズ時代の2019年にメジャーのセーブ王に輝いており、2022年途中の来日後にプレーしたロッテ、そしてソフトバンク移籍1年目の昨季と2季連続で防御率0点台の安定感を見せた。昨季は49試合に投げて3勝2敗26セーブ、防御率0.92だった。
モイネロとオスナの両投手については、実績はもちろんのこと現在の投球内容や年齢を加味すれば世界トップクラスのリリーバーだと断言できるだろう。仮にメジャー球団と契約すれば現在よりもっと高額な年俸となるのは想像に難くないわけで、この規模の大型契約になるのも納得できた。
だが、スチュワートJr.については正直、想像を超える高評価だった。大袈裟に言えば目玉が飛び出るほど驚いた。