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高橋宏斗、岡林勇希、根尾も石川も「開幕二軍スタート」の衝撃…中日・立浪和義監督がいきなり見せた“鬼采配”の真意とは〈オープン戦は同率V〉
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph byJIJI PRESS
posted2024/03/29 11:06
立浪監督の「鬼采配」の真意とは…
期待の若手カルテットがそろって二軍スタートというのは、本来なら痛い誤算である。しかし、今シーズンのドラゴンズはひと味違う。オープン戦は10勝5敗5分けの首位タイでフィニッシュ。新戦力もキューバから来日したばかりの育成選手、クリスチャン・ロドリゲスと育成ドラフト3位指名のルーキー・尾田剛樹を開幕直前に支配下登録した。
オープン戦Vは珍事じゃない
2人は開幕ロースターにも入っており、ロドリゲスは遊撃手として先発出場が濃厚である。さらには三好、昨シーズンは右肩手術で出場がなかった田中幹也に新外国人のアレックス・ディカーソンも開幕スタメンと見られている。ここに先の4人が状態を上げて合流してくれば、さらに戦力層は厚くなるだろう。
昨シーズンまではポジションを与えて成長を促すやり方しかできなかったが、今シーズンは競わせて選ぶことが可能になった。本当の意味での競争原理を導入できるだけのチームになってきたからだ。それによって4人は外れたが、それでも穴を感じさせない戦いぶりを見せた。そんな3月の快進撃を珍事では終わらせてはいけない。就任3年目こそ、立浪ドラゴンズが熱い戦いを見せてくれる。