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ロッテ・種市篤暉が乗り越えた侍ジャパン“完全リレー”絶体絶命の重圧「あれは“種市の10ミリ”ですよ」「青森でニュースになったと…」
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byJIJI PRESS
posted2024/03/18 11:03
侍ジャパンで完全リレーを締めくくったロッテ・種市
3番手で登板した松山も同じ青森出身。練習でキャッチボールのパートナーを務めた同郷の後輩から刺激を受け、応援してくれている青森県民の想いも後押しをしてくれた。
「松山はめちゃくちゃ凄い投手。ストレートも凄かったですし変化球も凄かった。刺激になった。2人で好投して青森のニュースになったと聞いて嬉しかった」と話す。
WBC前には「予備登録メンバー」も
マリーンズに戻ってから何度も口にしたのは「勉強になった。本当に参加してよかった」という言葉だった。思えば昨年3月、WBC直前の侍ジャパン強化試合には予備登録メンバーとして参加し京セラドームで行われた試合で登板もした。
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代表メンバーと一緒の時間を過ごした種市はメモ魔だった。ダルビッシュ有、大谷翔平……。色々な選手から話を聞いて回り、自分の糧にした。それは今回も同じ。事前にどの投手がどの球種を投げるのかを自らチェックしてから合流。積極的に話しかけた。
「フォーム、変化球、ウェートの仕方、食事、一日の過ごし方、体脂肪率の話。みんなに聞き回りました。それぞれが色々な考えをもっていて、なるほどなあと思いました。練習中に聞けなかった人には、ベンチで聞いたくらいです。去年も色々と聞いたことを取り入れて良くなった部分があったので、今年も頂いたヒントを自分のものにしたい」
オリックス・山下からの刺激
特に今年から新たにカーブに力を入れていることもあり、代表入りしている投手陣のカーブの投げ方、握り方、腕の振り方を確認した。大学生2人にも聞いた。一番、話をしたのはバファローズの山下舜平大。食事会場ではいつも一緒に過ごし、様々な会話を重ねた。
「めちゃくちゃ真面目。愛嬌もある。去年もオールスターで少し話をする機会があったけど、今回はじっくりと話をすることが出来た。日ごろから色々と考えながら野球をやっているという印象を受けた」と年下ながら強い刺激を受けた。