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大谷翔平とエンゼルスの幸せな関係「同じチームにいてほしかった」元同僚は複雑な本音も…主力揃いのオープン戦は“常識外れ”の惜別試合だった 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byJIJI PRESS

posted2024/03/08 17:02

大谷翔平とエンゼルスの幸せな関係「同じチームにいてほしかった」元同僚は複雑な本音も…主力揃いのオープン戦は“常識外れ”の惜別試合だった<Number Web> photograph by JIJI PRESS

3月5日、オープン戦で久々の再会を果たした大谷翔平とマイク・トラウト

「多くのおめでたいことがこの冬以降にあった。それから初めて会ったからね。彼と一平に会えてよかったよ。結婚と契約、この冬にあったすべてにおいてお祝いを伝えたよ」

 夕暮れどきのアリゾナ州グレンデールでは、微笑ましい光景が続いていた。

大谷との対戦は「グレート。楽しかった」

 3試合連続安打、7打席連続出塁、オープン戦絶好調だった大谷のバットを止めたのは、今季先発ローテーションへの定着が期待される23歳の右腕チェース・シルセスだった。1回、「2番・大谷」にカウント3−2としながらも、最後は94マイル(約151キロ)の直球を外角に決め空振り三振。彼は興奮気味に話した。

「グレート。楽しかった。カウントが不利になって、『あ~ダメだ』と思ったよ。彼は素晴らしいバッターだからね。でもいい球を投げようと試み、幸運なことになんとか立て直すことができた。でもあの時に必要なスポットに攻めることができなかったら、間違いなく違う結果になっていたと思うよ」

 必要なスポットとはどこだったのか。彼は隠すことなく話した。

「高めのゾーンをアタックしようとした。外の高め。数週間前に見た時、彼は内角のボールを逆方向へ打ち返した。だから今回は外の高めに投げ、バレルを防ごうと思った」

大谷に打たれた日も「いい思い出だ」

 大谷のオープン戦初出場となった2月27日のホワイトソックス戦。シルセスは右腕リオーネの95マイル(約153キロ)の内角直球を大谷が左中間スタンドへ運んだ一撃をVTRで確認していた。だからこその外角高めへの力の投球。してやったりの投球に満面の笑みとなったが、3回に訪れそうになった2度目の対戦では交代を命じられ、悔しがった。

「彼はすでに打席に入っていたからね。でもロン(・ワシントン監督)が見えて。球数(での交代)だね。悔しかったよ。もう1回対戦したかった。だからマウンドから帰る時に『チキショー』と思ったよ(笑)」

 オープン戦ならではの本音コメント。サービス精神旺盛な有望株は1年前のエピソードをジョークを交えながら話した。

【次ページ】 元同僚の本音「僕は同じチームにいてほしかった…」

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