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大谷翔平とエンゼルスの幸せな関係「同じチームにいてほしかった」元同僚は複雑な本音も…主力揃いのオープン戦は“常識外れ”の惜別試合だった
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byJIJI PRESS
posted2024/03/08 17:02
3月5日、オープン戦で久々の再会を果たした大谷翔平とマイク・トラウト
「去年のライブBPで対戦したんだ。アウトも1つ取ったがフェンス直撃の二塁打を打たれたよ。それは2打席目だったから、(今回は1回で)よかったのかもね(笑)。いい思い出だ。でもこの先も対戦はできるだろう。またチャンスはある。楽しみにしているよ」
元同僚の本音「僕は同じチームにいてほしかった…」
オープン戦ながら、エンゼルスがメンバー勢揃いで戦った惜別試合。大谷の最終打席となった5回、中飛を軽快にキャッチしたトラウトは背番号17への謝辞を表した。
「彼は我々のチームに6年間いた。彼は我々のために多くのことをしてくれた。彼をドジャースの一員として見ることは何か違う感じがした」
ウォードは淋しさを口にした。
「明らかにジャージーが違うよね。確かに変だ。特に外野から見ていて、彼がバッターボックスに立っていて、今から打球速度115マイルくらいの打球を打とうとしていることも知っている。今までとは違う見え方だった」
昨日の友は今日の敵。それでもウォードは名残を惜しんだ。
「彼は野球界で最高の選手。僕は同じチームにいてほしかった。今日は彼が相手側にいて奇妙な気持ちになった」
試合は4対0でエンゼルスが勝利した。オープン戦とはいえ、彼らはいい野球をしていた。これも大谷翔平へのメッセージだと感じた。