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祝・大谷翔平結婚!「落合博満・信子夫人は三冠王」「イチローと弓子夫人、鈴木誠也&畠山愛理夫妻は…」“結婚1年目の大打者”を大調査 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki/JIJI PRESS/Makoto Kenmizaki

posted2024/03/03 11:00

祝・大谷翔平結婚!「落合博満・信子夫人は三冠王」「イチローと弓子夫人、鈴木誠也&畠山愛理夫妻は…」“結婚1年目の大打者”を大調査<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/JIJI PRESS/Makoto Kenmizaki

祝・大谷翔平結婚!鈴木誠也や落合博満ら強打者の「結婚して1年目」成績はどんな感じ?

 長嶋茂雄とともに「ON砲」を形成し、日本プロ野球最高のスターとなった王貞治は、66年1月6日に小八重恭子さんと婚約。このオフの12月1日に結婚した。

 2人の出会いは、王が高卒新人時代の59年オフ、多摩川の巨人練習場に恭子さんが友人と共に見物に行ったのがきっかけ。雨が降ってきて王たち選手が寮の近くに雨宿りした時に、恭子夫人もいたという。ここから交際に発展し、6年の歳月を経て結婚に至った。

 王貞治は結婚時26歳、65年にチームメイトの長嶋茂雄が結婚したことで「そろそろ身を固めないと」と結婚を意識したという。

1967年:王貞治の成績(読売ジャイアンツ)
133試合426打数139安打47本塁打108打点3盗塁、打率.326(3位)

 3年連続で本塁打王、打点王の二冠に輝くも、打率は.326で打率.343を記録した中日の中暁生に及ばず。それでも3回目のMVPに輝いている。長嶋茂雄、王貞治ともに夫人に先立たれているのは気の毒な話だ。

落合は信子夫人と結婚翌年“超ド級の三冠王”に

〈落合博満〉
 秋田工業を経て東洋大に入るも中退し、東芝府中へ。一時は野球をやめて臨時工として働いていたが、社会人選手として頭角を現し、78年ドラフト3位でロッテに。

 レギュラー獲得2年目の82年、史上最年少の28歳で三冠王を獲得。MVPにも選ばれる。

 落合博満は84年12月に9歳年長の信子夫人と結婚(落合は再婚)。80年初頭から交際していたが、夫人は9歳年下の落合を結婚の対象とは考えていなかったという。しかし、落合の熱情に負けて結婚。落合博満31歳のことだった。

1985年:落合博満の成績(ロッテオリオンズ)
130試合460打数169安打52本塁打146打点5盗塁、打率.367(1位)

 82年に次いで2度目の三冠王を獲得。現在までNPBでは三冠王は8人が12回記録しているが、打点は三冠王中の最多、本塁打は3位、打率は2位であり、超ド級の三冠王とされている。

 結婚直後のシーズンに落合はキャリアハイを記録したと言ってよい。87年8月に長男の落合福嗣(声優)が生まれている。

イチローは弓子夫人と結婚翌年に打率「.387」のパ記録

〈イチロー〉
 愛工大名電高時代は投手として甲子園に出場するも大きな注目は集めず。91年ドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブに入団。身体が小さく、注目を集めることはなかったが、二軍では空前の46試合連続安打を記録するなど圧倒的な存在だった。

 監督が仰木彬に代わった94年、開幕からスタメンに抜擢されたイチローは驚異的な打棒をふるい、NPBで初めてシーズン200安打を突破、最終的には210安打を記録。これは130試合制では今も破られていない最高記録だ。

 ここからイチローは5年連続で首位打者を獲得。パ・リーグ、そしてNPBを代表する強打者にしてトップスターに躍り出た。

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