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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「僕は“助っ人外国人”なんです」ベネズエラで2年連続盗塁王&オールスター初出場、元DeNA乙坂智が感じた“2年目の重圧”<エスコバー、ロペスと再会も>
posted2024/02/26 11:02
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Tomo Otosaka
10月後半から年明けにかけて開催されるベネズエラのウィンターリーグで乙坂智が所属したのは、2022年シーズンと同じブラボス・デ・マルガリータだった。前年の活躍もあって4月にはオファーが届いていたという。
勝手知ったる古巣のチーム。以前のように右も左もわからないといった状況ではなく気分的には楽だったが、慣れてしまったがゆえのプレッシャーがあった。
2年目でチームメイトと仲良くなると…
「僕の立場は“助っ人外国人選手”なんですよ。だから他の選手と一緒ではいけない。チームのウィークポイントを埋めなければならず、誰よりも成績を残さなければいけないというしんどさはありますよね。また2年目だとチームメイトと親しくなって、これまで見えなかったものも見えてくる。例えば家庭環境だったり、やっぱり家族を支えるためにはチームが勝つことが一番だし、そういうものも背負っていると思うと、責任感というか、しっかりしなきゃいけないなって」
エスコバー、ロペスと再会
DeNAでプレーしたエスコバーとも再会 写真は本人のXより
ベネズエラでプレーすることは、もはや自分のためだけの戦いではなかった。レギュラーとしての務めがあり、それは大きなプレッシャーとなりコンディションを著しく低下させることもあった。しかし、これまでの経験により何とか乗り越え、乙坂は気を吐いた。また、時にはDeNA時代からの旧知であるベネズエラ出身のホセ・ロペスやエドウィン・エスコバーが乙坂の激励に訪れ元気を与えてくれた。懐かしい顔に乙坂の頬もゆるんだ。