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MVP久保建英は喜ばず古巣サポに謝った「愛情と敬意を感じてます」…現地カメラマンが捉えた「ゴール以上に特筆したい」“その後の光景”
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2024/02/22 17:00
古巣マジョルカ戦で同点ゴールを挙げた久保建英。それ以外にも好感触なプレーが多かったことを象徴する1枚だ
週2試合の日程が続いたソシエダだが、次戦は23日のビジャレアル戦ということで、多少の休息が期待できる。そしてここからはリーガだけでなく、国王杯準決勝2ndレグのマジョルカ戦、CL2ndレグ対PSG戦と大一番が続く。
ビジャレアル戦前の会見に出席した久保は「アジアカップでは思うような結果を得られなかった」、「自分はまだプロとしてクラブでのタイトルを取ったことがない。ラ・レアルでタイトルを獲得したい」とも語っており、マジョルカ戦勝利の流れを今後につなげたいところだ。
ゴール以外の“特筆すべき久保のプレー”とは
またゴールとは別に、特筆すべき久保のプレーがあった。
前半終盤、ソシエダのコーナーキックでのこと。チャンスから一転、ボールを奪われてカウンター攻撃のピンチを迎えそうになった。ボールホルダーはドリブラーのダニ・ロドリゲス。前のめりになっているソシエダ陣営を後にサンチェスが前線へ駆け上がる。
そこに対応したのは久保だった。
CKの守備陣形を把握し、やや後方に残った久保は追走するのではなく、サンチェスへのパスコースを切りつつ機を見て一瞬でダニ・ロドリゲスとの距離を詰め、前向きの守備でカウンターを事前に潰してみせた。
類稀な攻撃力だけでなく、なかなか数字としては残らないが守備でも大きく勝利への貢献を果たした。それもあって試合後にはMVPに選ばれてフラッシュインタビューを受けた。その際に口にしたのが、古巣サポーターへの敬意だった――。
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