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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
三笘薫が笑顔で“取材NG事件”「ダメです!」デゼルビ監督が疑問視したアジアカップ招集のウラ側…現地記者の違和感「何があったんだ?」
posted2024/01/11 11:04
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
AFLO
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三笘薫がアジア杯の招集メンバーに選ばれた。だが、発表まで紆余曲折があった。
26歳のアタッカーが左足首を痛めたのは12月21日のクリスタル・パレス戦でのこと。試合終盤に足首を強くひねり、試合後にプロテクトブーツと松葉杖姿でスタジアムを後にした。クリスマス休暇明けの12月27日、ロベルト・デゼルビ監督は「ミトマは4~6週間、離脱する。私は、彼がアジア杯に出場できるとは思わない」と説明し、三笘のアジア杯出場に黄信号が灯った。
実は三笘が負傷したクリスタル・パレス戦の試合前、クラブ広報から「日本サッカー協会から連絡を受け、カオルは1月2日のウェストハム戦後、ブライトンを離れる。日本代表の合宿に参加するため、1月6日のFA杯ストーク戦には出場しない」と説明を受けていた。代表メンバー発表は1月1日。12月21日の時点で、ブライトンは日本サッカー協会から「招集の可能性がある」と事前通知を受けており、三笘も代表の大枠メンバーに順当に選ばれていた。
しかし、このクリスタル・パレス戦で左足首を負傷──。デゼルビ監督が「4~6週間、離脱する」と説明したこの離脱期間の解釈は難しかった。
ブライトンに“決定権”はない
三笘が順調に回復するなら、1月中旬から下旬には復帰できる。アジア杯の決勝トーナメントは1月28日から。試合の難易度が一気に上がる決勝トーナメントから、三笘が戦列に復帰できる可能性はある。2月2~3日の準々決勝、2月6~7日の準決勝、2月10日の決勝を睨み、森保一監督が日本代表の主力となった三笘の招集に踏み切るシナリオは十分に考えられた。
ところが、ブライトンのデゼルビ監督は「出場できるとは思わない」と語った。クラブとしては、3月から欧州リーグ・決勝トーナメントの大一番も控えており、エースの三笘に無理をさせたくないのは当然だ。クラブ広報スタッフのチャーリー・ハンソン氏が「カオルは4~6週間程度、全体練習をこなせない。復帰したとしても、いきなりアジア杯の試合に出場できるとは思わない」と語った見解も理に適っていた。果たして、どうなるのだろう。筆者も見当がつかなかった。