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箱根駅伝ランナーは走りながら“何考えてる”?「早く帰りて~」「なぜこんな苦しいことを…」「今日はなんのアイス食べよう」意外なランキング結果
text by
岡野誠Makoto Okano
photograph byHiroyuki Nakamura
posted2024/01/03 11:02
箱根駅伝ランナー「走る時に何を考えているのか?」
判断に迷う回答は多数あった。その場合、言葉に表れる微妙な心理に着目した。例えば、〈余裕〉は逆に余裕を感じられないため、△に。〈動けえぇ〉〈動かす〉も言い聞かせているように感じたため、同じ分類に。〈気持ちいい〉〈楽しい〉というポジティブな言葉はスポーツを始めた原点の感情と考えて、○にした。
ニュアンスの判定は難しい。〈残りの距離〉はレース展開を頭に入れている可能性を考えて○に。〈あと何kmだろう〉〈あと何キロかな〉〈あとどれくらいで走り終わるか〉は△にした。×の〈早く終わらないかな〉のように〈早く〉がないためだ。〈早くゴールしたいと思っている〉は〈早く〉はあるが、〈ゴール〉という目標に気持ちが向いているので、△とした。
際立つ駒澤大「無心で勝利を目指す」
回答をどう分けるか何度も逡巡したが、1位の駒澤大学は非常にわかりやすかった。
「走ること」の11選手は〈ペース配分〉〈辛い事を考えず、勝つこと〉〈無〉〈無心〉〈特になし〉〈作戦。あまり何も考えていない〉〈考えないようにしている〉〈レース展開〉〈タイム〉〈特になし〉〈特にない〉と無心で勝利を目指している。
「走っている時に考えていること」が強さと比例するのか注視したい。