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〈マンガ〉「ふ、藤井聡太八冠が振り飛車を…」「豊島将之先生、神ですか?」観る将夫婦がアガった“将棋名珍場面”を新年早々描いてみた 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph byJunsei Chida

posted2024/01/01 06:05

〈マンガ〉「ふ、藤井聡太八冠が振り飛車を…」「豊島将之先生、神ですか?」観る将夫婦がアガった“将棋名珍場面”を新年早々描いてみた<Number Web> photograph by Junsei Chida

12月の将棋ハイライト。関連記事などからイラストをご覧になれます!

〈年1回のお楽しみ藤井-豊島コンビ→振り飛車!〉
 藤井八冠と豊島九段と言えば、藤井八冠が小学生時代の“指導対局”に始まり2021年の19番勝負、2023年も王座戦挑戦者決定戦など中京地区が誇る2人として、数々の名勝負を繰り広げてきました。その2人がリレー将棋でタッグを組む。まるで七夕の織姫と彦星のような関係性に「最高のクリスマスプレゼントや……」と妻氏がウルウルしてました。

「豊島先生……あなたは神ですか?」(妻の心の声)

 個人戦全6局を終えて始まったリレー将棋(※編集担当さんは「東軍の羽生会長・渡辺先生のタイトル合計130期コンビもエグすぎますって」とのこと)、豊島九段が3手目に飛車を7筋に展開する「振り飛車」に!

 2023年、豊島九段が飛車を振ったことが超話題になったとはいえ、居飛車党ひと筋の藤井八冠がそれを受けて指すとは予想だにしない展開。

「豊島先生……あなたは神ですか?」(妻の心の声)

 後ろでニコリと笑った藤井八冠を含めて、最高のファンサービスを見せてもらいました。僕らでそうなのだから、ABEMAで解説だった「藤井システム」生みの親、藤井猛九段も大興奮するわけで(笑)。

2)藤井“12冠”阻止の羽生世代、同学年・伊藤匠の再挑戦

 12月の将棋界でトピックとしてはまず「新語・流行語大賞トップ10」に〈観る将〉が入ったことでしょう! スポーツで言う「ファン、サポーター」的な呼び方として認知された……という意味では、世間一般にも将棋の浸透度が深まっているんだろうなと思う次第です。

 さてそんな中で12月の対局、そして2024年のキーワードとなるかもしれないのが「ストップ・ザ・藤井将棋」です。23年度は一般棋戦グランドスラム、そして八冠の牙城を誰が崩すか……というところで、まず風穴を開けたのが“羽生世代”の丸山忠久九段でした。

 23日に配信された第31期銀河戦決勝、13年ぶりに決勝進出を果たした丸山九段は藤井銀河を99手で下し、初の銀河を獲得。さらに50代棋士での同タイトル制覇は初の快挙でした!

 丸山九段は53歳とは思えないほどの筋骨隆々とした姿がトレードマーク。その戦いぶりは衰え知らずどころか、さらにたくましくなるのでは? と楽しみな限りです。

伊藤匠の再挑戦、王位リーグも注目

 そして冬のタイトル戦である棋王戦挑戦者決定戦では、藤井棋王と同学年の伊藤匠七段が広瀬章人八段に連勝し、挑戦権を獲得。第36期竜王戦に続く「21歳同士の対決」が決まりました。

【次ページ】 年始から始まる王将戦…藤井、菅井ともにカブト姿(イラスト有)

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