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〈マンガ〉「ふ、藤井聡太八冠が振り飛車を…」「豊島将之先生、神ですか?」観る将夫婦がアガった“将棋名珍場面”を新年早々描いてみた
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida
posted2024/01/01 06:05
12月の将棋ハイライト。関連記事などからイラストをご覧になれます!
報道を見ると会見では〈挑戦するからには八冠を崩したいです〉と語られていたそうで、竜王戦でのストレート負けを経てどんな戦いぶりを見せるか……今から楽しみで仕方ないですね。
さらには夏のタイトル戦・王位戦も王位リーグのメンバーが決まりました。前期挑戦者の佐々木大地七段、そして羽生会長、渡辺先生、豊島九段、森内俊之九段、佐藤天彦九段に木村一基九段……と名棋士が並ぶ中、初の王位リーグ参戦を決めたのは飯島栄治八段(44)、西川和宏六段(37)、藤本渚四段(18)です。24年目で初のリーグ入りとなった飯島八段から、兄弟子の菅井竜也八段に勝利した有望株の藤本四段まで、各世代の熱戦を楽しみにしたいです。
夜中の終局、なぜ渡辺明先生は急いでた?
ちなみに珍場面? 的なものを1つ。19日、名人戦への挑戦を懸けたA級順位戦、渡辺九段-永瀬九段でのこと。超トップの2人らしい激闘が終局したのは、なんと日付が変わって午前1時36分……。
で、感想戦が始まったのですが、渡辺先生から〈見たいテレビがあるので、感想戦は午前3時までに終われれば〉との声があったそうです。その後、浦和レッズを愛する妻が夜中3時に起きてふとSNSを見ると、順位戦の振り返りのち〈ウォーカーのパス、えぐ〉という渡辺先生のポストが。
あ、浦和vsマンチェスター・シティのクラブW杯が見たかったんだな、と(笑)。
3)そして年始から始まる王将戦
そして迎えた2024年、将棋界の八大タイトル戦の先陣を切るのが王将戦です。昨期は藤井王将と羽生九段のスーパースター対決で大いに沸きましたが、今回の挑戦者は振り飛車の雄・菅井八段が前期叡王戦に続く挑戦者となります。
叡王戦の会見では〈最高の振り飛車対最高の居飛車の戦いだと僕は思っています〉という名言を残した菅井八段が、さらなる進化を果たした振り飛車を見せて強烈な一太刀を浴びせるのか。
それとも「これまで以上に将棋の内容でも、高いレベルのものが要求されると思っています」と八冠獲得後に語った藤井王将が、さらなる驚きの構想と一手を見せるのか……元日から気分がアガりまくりでイラストを描きましたが(笑)、2024年もぜひ様々な名シーンを目にしていきたいと思います!