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大谷翔平に山本由伸を奪われた?「ヤンキースは自信を持っていた」“3億ドル”でもドジャースに敵わなかった争奪戦…佐々木朗希らへの影響も 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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posted2023/12/26 06:05

大谷翔平に山本由伸を奪われた?「ヤンキースは自信を持っていた」“3億ドル”でもドジャースに敵わなかった争奪戦…佐々木朗希らへの影響も<Number Web> photograph by Getty Images

世界一を決め、大谷翔平とハグして喜びを分かち合う山本由伸。来季は再び同じユニフォームに袖を通すことになった

 11日に行われたヤンキースとの面談にはオーナーのハル・スタインブレナー氏、キャッシュマンGM、アーロン・ブーン監督ほか、球団トップが総出で出席。OBの松井秀喜氏がビデオメッセージを送ったという報道もあった。

 “伝統球団”とはいえないこともあって、当初からドジャース、ヤンキースに遅れを取っていたメッツはさらに積極的だった。スティーブ・コーエン・オーナー、デビッド・スターンズ編成本部長は山本が渡米する直前の12月上旬にわざわざ来日。その後、16日には今度はアメリカでも山本サイドと対面し、その際にはオーナー夫人、カルロス・メンドサ監督も夕食をともにしたという。これらの勧誘の内容を聞けば、ニューヨークの両軍の熱意が分かりやすい形で伝わってくるはずだ。

3億ドル以下に留まれば、急転NY行きの可能性も?

 これほどの競争の激しさゆえ、前述通り、値段は上がり続けた。ESPN.comは11月9日に発信した記事内で山本が受け取る契約内容を“総額2億1200万ドルの7年契約”と見ていたが、最終的にはその予想を1億ドル以上も上回る額での攻防となる。

 山本のプライオリティが金銭だったとは思わないが、契約内容はその評価とチーム作りへの意気込みに直結する。ドジャースの最終的な提示額が3億ドル以下に留まれば、ヤンキースの逆転もあったかもしれない。劣勢のヤンキース、メッツはそこでアピールする必要があった。ただ、もともと大本命のドジャースがメッツのオファーした最高額にも比肩した時点で、獲得競争は事実上、終わった。

【次ページ】 最終的には“大谷翔平”にもっていかれた?

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