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大谷翔平の「新しい上司」ドジャース・ロバーツ監督とは何者か? 那覇生まれ、好物はカレーライス…日本人母は「日本語を教えておけばよかった」
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2023/12/18 06:01
大谷翔平の入団会見を最前列の席で見守った後、写真撮影に応じるロバーツ監督。起用面でカギを握る「上司」といえる指揮官は何者なのか
その直後には、機密情報を漏らしたマイナス面を指摘する声も聞かれたが、大谷のドジャースに対する好印象は変わらなかった。契約締結後、代理人のネズ・バレロ氏も発言を問題視しなかったことを明かしており、ロバーツ監督の実直な言動は結果的にプラスだったのかもしれない。
外野手起用も? ロバーツ監督の柔軟な思考
柔軟な思考を持つロバーツ監督は、すでに大谷について「外野手」としての出場も視野に入れるなど、既成概念に固執することなく、大谷の起用法を探り始めている。
「我々は非常に興奮している。この状況に本当に興奮している。球界で最も才能のある選手をドジャースのユニフォームを着る選手として迎えられる。これほど興奮することはない。最大限に期待されるのは分かっている」
日本ハム時代、大谷は野球人生の恩師とも言える栗山英樹監督と出会い、常にコミュニケーションを取りながら、メジャーへの道筋をたどった。その後のエンゼルスでは、毎年のように監督が交代する環境に身を置く、苦難の時期も経験した。
新天地で迎える来季。
日本人特有の思考や文化を知り、厳しさと優しさを兼ね備えたロバーツ監督は、新たなスタートを切る大谷にとって、最高の指導者、そして最良の理解者になれるのだろうか。