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オリックス・山本由伸の“日本ラスト登板”魂の138球は阪神ファンの心も揺さぶった? 岡田彰布監督は「また山本が投げるんやったらのう…」 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2023/11/05 15:45

オリックス・山本由伸の“日本ラスト登板”魂の138球は阪神ファンの心も揺さぶった? 岡田彰布監督は「また山本が投げるんやったらのう…」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

日本シリーズ第6戦、オリックスの山本由伸はシリーズ記録となる14奪三振で138球完投勝利を飾った

 過去73度の日本シリーズの歴史で、2勝3敗から逆王手のケースは21例あり、今年のオリックスのように追いついたチームが第7戦を勝ったのは11回。一方、阪神のように追いつかれたチームが再び突き放して頂点に立ったケースは、10回とほぼ互角の成績だ。ただ、阪神に限って振り替えると日本シリーズで2勝3敗から追いつかれたのは、1964年の南海とのいわゆる“御堂筋シリーズ”と2003年、星野仙一監督時代のダイエーとのシリーズの2度。ただ、いずれも第7戦に敗れて日本一を逃している。

「まあしょうがないやんか、そんなもん。3勝3敗になったんやから」

 岡田監督は相変わらずだ。

 一方、オリックス・中嶋監督は追いついた側の余裕を見せて、いつもの塩コメントに少し色がついてきた。

「まあどっちかしかないんで、これはしょうがないですよね。ただ全力で勝ちに行きたいと思います。もちろんみんなにいい思いをしてもらいたいし、みんな負けて終わりたくないという思いはあるんでしょうけどね。やるのは選手なので、どういう風に気持ちを持つか、集中力を持たすかっていうことしかできないんでね、こっちは。それを考えます」

のど飴vs.パイン飴の最終決戦

 そして試合後のお立ち台での勝利監督インタビューだ。

「明日、決戦になりますので、皆さん大きい声で、声をからして、のど飴持って、しっかり応援してください!」

 もちろん岡田監督が試合中に好んで舐めている「パイン飴」を意識してのものだった。

 泣いても笑っても、のど飴対パイン飴の最終決戦である。

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