球体とリズムBACK NUMBER
「CL日本人特集したい!」久保建英、鎌田大地らにUEFA公式番組が熱視線…記者が2人から聞いた「シルバの説得力」「フィジカル向上」
posted2023/10/27 17:00
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph by
Daisuke Nakashima(L),MB Media/Getty Images(R)
「今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグマガジンで、日本人選手の特集を組みたいと思っている。協力してもらえるかな?」
UEFAの元同僚からそんな連絡が来たのは、日本ではまだひどい猛暑が続いていた8月中旬のことだった。チャンピオンズリーグマガジンとは、紙媒体の雑誌ではなく、UEFA公式番組の名称だ。
鎌田・長谷部のEL制覇以来、依頼が増えている
筆者は以前、UEFA.comの編集者を務めていたことがあり、今もこうして時々、古巣から仕事の依頼を受ける。
鎌田大地と長谷部誠が所属していたアイントラハト・フランクフルトがヨーロッパリーグを制した一昨シーズンくらいから、その量が増え始め、今季はすでに何回も日本人選手のインタビュアーを務めさせてもらった。
それもそのはず、クラブフットボールのトップコンペティションであるチャンピオンズリーグに、今季は日本人選手が史上最多となる9人も登録されているのだ──アーセナルの冨安健洋、ベンフィカの小久保玲央、セルティックの旗手怜央、古橋亨梧、岩田智輝、前田大然、フェイエノールトの上田綺世、ラツィオの鎌田、そしてレアル・ソシエダの久保建英と。
欧州のこの競技を統括する連盟も、間違いなく私たちの国から巣立っていった選手たちに、大いに注目している。
久保が口にした「神奈川県での切磋琢磨」
最新の収録では、件の日本人選手特集用に、久保と鎌田にオンラインで話を聞いた。
それは『グループステージ・マッチデー3プレビュー・パート1』と題され、先ごろ公開された。すでにご覧になった読者の方もいるはずだが、そこでは久保が育った川崎フロンターレのアカデミーや、FC東京時代の彼の恩師が紹介されている(イングランドからやってきた撮影クルーは日本の暑さに舌を巻いていた)。
久保は育った環境について、「川崎市には川崎フロンターレがあり、また神奈川県にはほかにもJリーグのクラブが複数あるので、いろんな地域の子供たちと切磋琢磨していけます。サッカーをする意味で、すごく良い地域だと思います」と語った。