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「CL日本人特集したい!」久保建英、鎌田大地らにUEFA公式番組が熱視線…記者が2人から聞いた「シルバの説得力」「フィジカル向上」
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byDaisuke Nakashima(L),MB Media/Getty Images(R)
posted2023/10/27 17:00
レアル・ソシエダ久保建英とラツィオ鎌田大地。CL出場クラブに所属する2人を、UEFA公式番組が取り上げるほど注目度は上がっている
新天地のラツィオは、プロの選手キャリアを持たない元銀行員という変わり種の戦術家、マウリツィオ・サッリが率いるチームだ。この64歳のイタリア人監督について、鎌田はこう語っている。
「はっきりとした自分の哲学を持っていますね。選手とコミュニケーションを多く取るタイプの監督ではないと思いますけど、しっかりとした考えがあるので、自分たち選手がいかにそれをピッチで表現できるか、でしょうね」
ラツィオが入ったグループEには、フェイエノールトとセルティック(とアトレティコ・マドリー)が同居しており、彼を含め、6人の日本人選手がメンバー入りしている。
「もちろん頂点は目指したいですけど、まだそんなことを言えるレベルではないので、まずはグループステージを突破しないと話にならない」と鎌田は足元を見つめた。
そして近年の日本人選手の特長はテクニックだけでなく、「フィジカルもすごく良くなっていて、ヨーロッパの選手に近くなっているなと感じます」と同胞の印象を語った。
MOM獲得の久保、ラツィオやフェイエは…
さて、今週に行われたグループステージ第3節では、久保はベンフィカとのアウェー戦に先発してバーを叩くシュートを放つなど、ソシエダの1-0の勝利に貢献し、マン・オブ・ザ・マッチに輝いている。これで2勝1分としたソシエダは、グループDで首位に立っている。
一方の鎌田はフェイエノールトとのアウェーゲームでベンチを最後まで温め、ラツィオは1-3で敗北。ここまでの3試合で1勝1分1敗のラツィオはグループEを3位で折り返した。
日本人にとって、例年以上に興味をそそるチャンピオンズリーグ。真のトップレベルの大会で、できるかぎり長く、彼らの活躍が観られるといい。