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「CL日本人特集したい!」久保建英、鎌田大地らにUEFA公式番組が熱視線…記者が2人から聞いた「シルバの説得力」「フィジカル向上」 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byDaisuke Nakashima(L),MB Media/Getty Images(R)

posted2023/10/27 17:00

「CL日本人特集したい!」久保建英、鎌田大地らにUEFA公式番組が熱視線…記者が2人から聞いた「シルバの説得力」「フィジカル向上」<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima(L),MB Media/Getty Images(R)

レアル・ソシエダ久保建英とラツィオ鎌田大地。CL出場クラブに所属する2人を、UEFA公式番組が取り上げるほど注目度は上がっている

 確かに、直近の日本代表に選出されたメンバーのなかでも、久保に加え、板倉滉、遠藤航、伊東純也、三笘薫(生まれは大分県)、田中碧の6人が、神奈川県で少年時代を過ごした選手たちだ。日本のトップフットボーラーの一大生産地のひとつと言える。

“師匠”ダビド・シルバは「説得力が違いました」

 FC東京でJリーグ史上最年少得点記録を打ち立てた時のことは、「あんまり覚えていなくて、バーかポストに当たって入ったと思うんですけど、ただ暴走しちゃいました。本当に頭が真っ白になった感じでした」と振り返った。

 ゴール後に感じるアドレナリンに関しては、「最近は少し落ち着いてきましたけど、やっぱりゴールを決めた瞬間はどうしても出てしまいますね。職業柄だと思います。その感覚を説明するのは難しいですけど、すごく気持ちいいというか、サッカーの醍醐味というか」と明かした。

 その後、レアル・マドリーから始まる欧州でのキャリアについても話は及んだ。昨シーズンに加入したレアル・ソシエダで出会ったダビド・シルバのことは、次のように語っている。

「彼は彼自身にも他人にも厳しい選手でした。だからアドバイスを受けたというより、要求されたり、自分で学んだりしたことが多かったです。例えば、彼も自分もそうですが、ドリブルするときに相手を引きつけられれば、当然、周囲にスペースができるので、その使い方を求められることはありました。相手を引きつけたら、ひとりで勝負してもいいけど、スペースが空くので、周りにそこを使う仲間がいることを忘れないように、と。やっぱりそういうことも他の選手に言われるより、説得力が違いましたね」

 そして初めて立ったチャンピオンズリーグのステージについては、「ホームで雰囲気がすごく盛り上がって、それを肌で感じることができました。結果は(インテル・ミラノ)と1-1でしたけど、内容はよかったので、自信を持って次の試合に臨めそうです」と話した。

鎌田が感じるサッリ監督の「はっきりとした哲学」

 一方の鎌田にとっては、これが2シーズン目のチャンピオンズリーグだ。ただし昨季に所属していたフランクフルトに残留していれば、今季はこの舞台を踏めなかったため、「チャンピオンズ(リーグ)に出場すること」を一番の条件に、移籍先を探したと明かした。

【次ページ】 鎌田が感じるサッリ監督の「はっきりとした哲学」

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