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「スーパースターではないが」30歳吉田正尚MLB1年目の評価は? ボストン番記者が語る“ヨシダの費用対効果”「打者としてまだ伸びる」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byUSA TODAY Sports/Reuters/AFLO

posted2023/10/12 11:04

「スーパースターではないが」30歳吉田正尚MLB1年目の評価は? ボストン番記者が語る“ヨシダの費用対効果”「打者としてまだ伸びる」<Number Web> photograph by USA TODAY Sports/Reuters/AFLO

WBCの激闘を終えて臨んだMLB1年目。リーグ首位打者に立った時期もあったが、後半戦はやや疲れが見えた

 開幕前、私は“高めの速球を打てるかどうか”が吉田にとってのポイントになると予想した。これは吉田に限った話ではなく、メジャーでは若い選手、新加入選手は高めの対処に苦しむのが通例になっていたからだ。吉田はその面で優れた対応力を示してくれた。データを深掘りしても、速球に対する打撃成績はメジャーでもハイレベルだったという数字が残っている(注・吉田は4シームに対して打率.371、長打率.559)。

 吉田は日本代表の一員として出場したWBCでは大谷翔平の後ろの4番を打ち、日本の優勝に大きく貢献した。その時から示されていた通り、彼は“スター”と呼び得るだけの選手だ。おそらく“スーパースター”ではないのかもしれないが、メジャーでも“好選手”と評価されるだけの実力を持っている。

「ドリューよりもオレアリーによく似てる」

 今春の時点で、私は吉田とJD・ドリューに共通点があると話した。ドリューは2007〜2011年にレッドソックスで過ごした5年間で打率.264、80本塁打と一定の働きをした外野手で、“スーパースター”ではなくとも、“スター”の活躍が望めるという点で吉田に似ていると思った。

 ただ、今季を通じて実際に間近でプレーを見て、吉田は1990年代にレッドソックスでプレーしたトロイ・オレアリーによく似ていると考えるようになった。オレアリーは1995〜2001年まで在籍し、7年中3割以上の打率を2度残した中距離ヒッター。そのオレアリーと同じように、吉田も安定した形で貢献し続けるだろう。

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