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《日本代表4-1の衝撃》惨敗ドイツ選手と監督ガク然、観客ブーイング…「強いとこ食うの好きですから」伊東純也ゴール、森保采配もピタリ

posted2023/09/10 11:04

 
《日本代表4-1の衝撃》惨敗ドイツ選手と監督ガク然、観客ブーイング…「強いとこ食うの好きですから」伊東純也ゴール、森保采配もピタリ<Number Web> photograph by Christof Koepsel/Getty Images

ドイツに4-1で勝利した日本代表。結果、内容ともに最高の90分間だった

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サッカー日本代表が、カタールW杯に続くドイツ撃破を衝撃的なスコア「4-1」で達成した。監督、指揮官が持つマインドセットとは?「Sports Graphic Number」「NumberWeb」の記事から読み解く。

<名言1>
俺みたいな雑草タイプは、強いとこを食うのが好きですから(笑)。
(伊東純也/Number1050号 2022年5月6日発売)

◇解説◇
 カタールW杯から10カ月、歴史的なジャイアントキリング以上に衝撃の圧勝劇をサッカー日本代表が演じた。

 ドイツ・ボルフスブルクで行われた国際親善試合、日本は敵地ながら円滑な攻撃と粘り強い守備が機能し、4-1でドイツ相手に大勝。W杯グループステージ敗退など直近の成績が優れず、ハンジ・フリック監督の解任が噂されて“本気モード”で挑んできた大国を完膚なきまでに撃破した。ドイツからしてみればW杯のリベンジマッチとして目論んだはずが、ホームでまさかの大敗。選手・指揮官ともに顔面蒼白となり、スタジアムには大ブーイングが鳴り響いたという。

名守護神を打ち破る鮮やかな先制ゴール

 大勝の急先鋒となったのは伊東純也。前半11分に鎌田大地からボールを受けた菅原由勢がゴール中央に折り返すと、ニアサイドに走り込んだ背番号14が巧みに合わせ、名守護神テア・シュテーゲンの守るゴールマウスを打ち破った。その後も持ち前のスピードでドイツ守備陣の脅威になり続けるとともに、3バックのシステム変更では守備に奮闘するなど持ち味を存分に発揮した。

 大学時代までほぼ無名だった伊東純也は、ヴァンフォーレ甲府と柏レイソルでその才能が大きく開花した。そんなキャリアを歩んだ自らについて「雑草タイプ」と称するが、それゆえに「強いとこを食う」という野心は人一倍強くなったのだろう。

<名言2>
チャンスがあって、それを掴むかどうかは自分次第でもあると思う。そこは強烈に意識してやっています。
(菅原由勢/NumberWeb 2023年5月13日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/857518

◇解説◇
 カタールW杯では選外だったが、第2期森保ジャパンで存在感を強めている1人が菅原だ。3月と6月シリーズで招集された際も、高い戦術眼でのパスワーク参加、さらに攻守にわたる運動量を兼備しており、現代型サイドバックに求められるプレーを体現した。今回のドイツ戦でも前述の伊東へのアシストという結果を残し、安定したプレーを見せた。

【次ページ】 スーパーディフェンスの冨安が見せた進化

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