NumberPREMIER ExBACK NUMBER
堀江翔太(37歳)が4度目のラグビーW杯を前に下した“ある決断”…24時間ウォークで取り戻した野性味「今までで一番キツかった体験」
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byAki Nagao
posted2023/09/10 11:03
4度目のW杯に臨む堀江翔太(37歳)。最後になるかもしれないW杯のために下した決断や取り組んだトレーニングについて明かした
「W杯は最高の状態でプレーしたかったんです。去年秋の遠征に参加しないことで、W杯本番のメンバーに選ばれないリスクはありました。それでも、佐藤さんのトレーニングをやらず、中途半端な状態だと後悔すると思ったんです。そこで自分の思いをチームディレクターの藤井(雄一郎)さん、ジェイミーにも話して、佐藤さんのトレーニングを優先させてもらいました。その結果、チームが望むようなパフォーマンスができずに選ばれなくとも、それは仕方ないと思って」
堀江の思いを聞いた佐藤氏は「責任重大」と捉え、文句なく代表に選ばれるべくトレーニングメニューを立案した。その一つ、昨年の10月に佐藤氏が主催した「24時間ウォーク」に、左膝の靭帯断裂から復活途上だった松田力也とともに参加した。
「いままででいちばんキツかった体験」
堀江はこのイベントを振り返る。
「40歳までラグビーしたいし、W杯は最後になるかもしれないなあとうっすら考えてたんです。自分の体を知り、いい状態でプレーを続けるためにも24時間ウォークに参加したくて。歩き通せれば何かが見えて、成長できるという予感があってね」
佐藤氏によれば、正しい歩き方をしないと、どこかに痛みが出てしまう。この痛みは体の「エラー」だ。ケガに至るわけではないが特定の部位に負担がかかりすぎ、それが痛みという信号となる。堀江は「完歩」したが、「いままででいちばんキツかった体験」と語る。
【続きを読む】雑誌ナンバーのサブスク「NumberPREMIER」内の<37歳、4回目のW杯に臨む>堀江翔太が“24時間ウォーク”で取り戻した野性味「インパクトを与えようなんて思ってない」 で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。