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巨人ドラ1ルーキー・浅野翔吾に、原辰徳監督があえて苦言? 初本塁打を絶賛しつつ「絶対にダメ」と語ったプレーとは…原監督流の“英才教育” 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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posted2023/08/30 11:20

巨人ドラ1ルーキー・浅野翔吾に、原辰徳監督があえて苦言? 初本塁打を絶賛しつつ「絶対にダメ」と語ったプレーとは…原監督流の“英才教育”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

8月11日のDeNA戦、プロ初先発で初安打を放ち喜ぶ巨人・浅野翔吾。18日の広島戦では初本塁も記録した

 坂本も岡本もそうして一軍のレギュラーの座を掴んできた。巨人以外のチームでも、多くの主力選手はムリに使われたのではなく、一軍レベルの力を見せることで、レギュラーポジションを手にして、そこから主力選手へと階段を上がってきている。

 それがプロの世界なのである。

 そういう意味では2019年のリーグ制覇から5年目を迎えた2023年は、いきなり秋広がブレークして主軸を任されるなど、チーム内の若手選手の様相が一変してきているのは確かだ。

 先発投手陣も23歳の戸郷翔征投手がエース格となって、3年目、24歳の山崎伊織投手も先発ローテーションの一角へと台頭してきた。さらには高卒5年目の左腕・横川凱投手も1軍に定着し、赤星優志投手も久々に快投を見せファームでは期待の4年目左腕、井上温大投手も結果を残している。まだまだ中継ぎ投手など課題は多いが、それでも徐々に投手陣の若返りの道が見えてきている。

 そして打線は20歳の秋広に続いて、大卒ルーキー、22歳の門脇誠内野手がレギュラーポジションに手をかけようとしている。この2人が巨人の世代交代の歯車を大きく動かす存在としてクローズアップされるのである。

「秋広はね、本当に独特の打撃スタイルを持っている。今までにあまり同じようなタイプの打者を見たことがない」

 原監督は秋広の打撃を評価している。

「崩されても、追い込まれても逆方向に押し込むようにヒットを打てる。あのバッティングはなかなかできないですよ。もちろんバットコントロールの良さもあるんだけど、彼の一番の特長は絶対に自分のスイングが変わらないことなんです」

原監督が評価する”ストロング門脇”の可能性

 普通の打者はカウントや状況、相手投手によって、そこにアジャストするためにどこかしらスイングが変わるものだと原監督は言う。

「でもどんな状況でも、秋広はスイングが変わらない。だから多少、崩されてもしっかりバットをコントロールして打つことができる。それでいて選球眼もいい。あとはパワーだけど、そこはオフにどれだけ鍛えられるか。でも、何より秋広も門脇も、2人とも、とにかく身体が強い。強さのある選手だというのが魅力です」

 原監督は秋広と門脇をこう評する。

【次ページ】 原監督が評価する”ストロング門脇”の可能性

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