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甲子園アルプス応援「シンバルで目玉焼きが作れる」やけど級の熱さ…現地記者が驚いた“その手があったか”の暑さ対策とは?「空調服が好評」
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byYukiko Umetsu
posted2023/08/16 11:01
触れば「アチッ」やけど級の熱さ…甲子園アルプス応援で見たリアルな“暑さ対策”とは
「空調服」「ポロシャツは黒→白」
●ファン付き作業着
北北海道代表・クラーク記念国際高校の助っ人応援に駆けつけていた、系列の環太平洋大学と創志学園高校(岡山)のマーチングバンド部約100人が、学校から支給されたファン付き作業着(いわゆる『空調服』)を着用して演奏。学生たちからも「着ると着ないとでは大違い」と好評だった。このような吹奏楽部は他にはなく、100人の空調服姿は圧巻の光景だった。
●ミストを噴射
教員たちが冷たいミストを噴射。ただ、吹奏楽部の場合は楽器が濡れてしまうため、足元くらいにしか噴射できないのがもどかしいところ。
●白いポロシャツ
お揃いのTシャツやポロシャツを白で作る学校は珍しくないが、3回戦進出が決まった北海高校の吹奏楽局は、南北海道大会では黒いポロシャツで演奏したが、甲子園では暑さ対策で白に変更。顧問の鈴木健一氏は、「意外と違うものですね。黒から白に変えて正解でした」と話す。
前橋商の生徒「平気です。群馬ですから」
吹奏楽部の生徒たちに、アルプススタンドで演奏しての感想を聞いたところ、「沖縄より気温が高い。沖縄は37℃や38℃になんてなりませんので」(沖縄尚学)と、南国沖縄よりも暑い甲子園。「暑いけど、思ったよりも風があるので意外と大丈夫です」(北海)といった、「想像していたよりはマシ」という声も目立ったほか、「平気です。群馬ですから」(前橋商業)という、さすが、埼玉と暑さを競う群馬県代表ならではの、頼もしい(!?)声もあった。
まだまだ続く甲子園。アルプススタンドの応援団も、暑さにはくれぐれも気をつけて、グラウンドで闘う仲間たちに精一杯のエールを送ってほしい。
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