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「エグすぎる筋肉」解剖学者が驚愕…井上尚弥“フルトン戦TKO勝利”を生んだ究極肉体のヒミツ「上腕と前腕のサイズ感が変わらないのはすごい」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTakuya Sugiyama
posted2023/07/27 17:01
フルトン戦の井上尚弥。上腕と前腕の太さが変わらないことが写真からも見て取れる
「上腕と前腕のサイズ感が変わらないのはすごい」
今回、井上は階級をスーパーバンタム級へと上げ、体重にして1.8キロの増加を行っている。とはいえ、人間がつけられる筋肉には限りがある。取捨選択を行いながら、単なる筋骨隆々とは違う、ボクサーとして最適化された筋肉にたどり着いているのだろう。町田先生は腕の筋肉を例に挙げて解説する。
「井上選手に『豪腕』というイメージはあまりないですよね。格闘技界で豪腕と呼ばれる選手のような上腕の太さではない。むしろ特徴的なのは前腕の太さ。誰でも上腕の方が太いもので、上腕と前腕のサイズ感が変わらないのはすごいことです」
フルトンも屈した、鉄球をぶつけるような重さのあるパンチが生まれる背景には、これら選りすぐられた筋肉の連動・作用が欠かせない。KO量産の1つの答えは、人間の身体を最大限に生かした“究極の肉体”にある。
父が熱弁した「天才? 冗談じゃないぞって」の真意
〈証言3〉
血と涙がにじむような練習を、小1の時からやってきたんだから
(井上真吾・父親、トレーナー/NumberWeb2023年7月26日公開)
https://number.bunshun.jp/articles/-/858195
◇解説◇
スーパーバンタム級初戦を、TKO勝利という最高の結果で終えた井上。改めてその肉体にも注目が集まることになったが、すべては一朝一夕の産物ではない。井上が幼い頃からトレーニングを行ってきた父・真吾さんは、中途半端ではない、「親として100%のサポート」を心がけてきた。
日々徹底的に叩き込んだボクシングの基礎。井上の練習を最も近くで見てきた真吾さんには、ある“強い思い”がある。
「今のナオを見て天才、と思う人がいるかもしれない。冗談じゃないぞって。どれだけ練習して、どれだけ苦労していると思うんだって。できないことをできるようにするために、血と涙がにじむような練習を、小1の時からやってきたんだから」
「モンスター」と称され、日本史上初の“無敗”4階級制覇という偉業を成し遂げた井上尚弥。彼が最強になったのは、誰よりも努力してきた過去があるからだ。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。