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巨人へ電撃トレード「発表前日は山口宅で“たこ焼き”を…」佐々木朗希ら4人の証言で辿る“25歳長身右腕”がロッテで愛された証
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2023/07/07 17:06
巨人へのトレードが決まった小沼健太(右)。よく食事を共にしていたという佐々木朗希は先輩にエールを送った
縁のあった投手との別れ。別れ際には「財布、これからも変えるなよ」と笑って送り出した。そして「寂しいけどチャンス。オマエはストレートを両サイドに投げ切るのが持ち味。いいところで投げさせてもらえるように頑張れよ」と励ました。大きく頷いて小沼は旅立っていった。
小沼はジャイアンツの入団会見で「優勝した時に小沼が入って良かったと言われるようになります」と力強く語った。選手だけではなく、多くの人から愛され慕われていた選手だった。誰もが新天地での活躍を願い、楽しみにしている。
いい人で、努力の人で、ポテンシャルの高い選手。あだ名はハンチョウ。漫画『1日外出録ハンチョウ』の主人公に似ているからで、先輩の東條大樹投手が名付けた。本人もこのあだ名が気に入り、グラブに「ハンチョウ」と刺しゅうを入れた。そんな小沼をマリーンズの誰もが好きだった。多くの仲間たちに見守られながら新天地で新たな野球人生が始まる。
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