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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「久保建英22歳は“ソシエダで子供に愛されすぎ”らしい」その理由は成績でクッキリ「不敗神話9ゴール、イニエスタ&シルバ22歳時より…」
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto
posted2023/06/17 17:01
エルサルバドル戦での久保建英。その才能が爆発しつつあるソシエダでの1年だった
<久保建英がゴールを決めた試合>
8月14日 vsカディス/○1-0
10月2日 vsジローナ/○5-3
1月14日 vsビルバオ/○3-1
2月13日 vsエスパニョール/○3-2
3月19日 vsエルチェ/○2-0
4月8日 vsヘタフェ/○2-0
4月28日 vsオサスナ/○2-0
5月2日 vsレアル・マドリー/○2-0
5月23日 vsアルメリア/○1-0
これほどまで鮮やかな不敗神話を作った日本人選手も珍しい。シーズンが深まるにつれて本拠地レアレ・アレーナでは「タケ・クボを応援する子どもたち」の姿がどんどん増えていったそうだし、クラブ公式Twitterの動画によると久保が地元のスーパーマーケットにイベント出演した際は大フィーバーだったという。これだけ分かりやすい結果が出れば、地元のキッズに愛されるわけである。
シルバ、イニエスタらの22歳時と比べてみる
そして最後に、「22歳シーズンのリーガにおけるスペイン代表の名手」の成績と比較してみよう。
<22歳になったシーズン、各スペイン代表MF・FWと久保のリーガ成績>
ダビド・シルバ:34試合5ゴール6アシスト(07-08バレンシア)
イニエスタ:33試合4アシスト(05-06バルセロナ)
アセンシオ:32試合6ゴール5アシスト(17-18R・マドリー)
オヤルサバル:37試合13ゴール4アシスト(18-19ソシエダ)
久保建英:35試合9ゴール7アシスト(22-23ソシエダ)
強いスペイン代表を彩ったシルバとイニエスタ、さらには近年のスペイン代表常連であるアセンシオと比べても遜色ないどころか、である。オヤルサバルの得点数は凄まじいが、現在そんな彼が頼れる戦友で、なおかつ彼を育んだのがソシエダであるのだから、やはりソシエダ移籍はベストマッチだったのだろう。この成長曲線を歩めば“師匠”のような存在であるシルバらのようになるかも? と妄想してしまうほど、大きなロマンが久保にはあると言っていい。そして何より、#1で取り上げたブライトン所属の三笘薫とともに、最良の働き口で最高の1年間を送れていたと言える。
迎えたエルサルバドル戦、森保一監督は久保と三笘をともにスタメン起用し、冒頭に記したように久保は大活躍を見せた。23-24シーズンもさらなる輝きを見せれば、期待値も子どもたちの人気も――さらに高まりそうだ。
<#1「三笘編」につづく>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。