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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
岡崎慎司37歳が口にする「将来的には指導者も」…具体的なビジョンは?「スタートは滝川第二」「指導者はピークがわからない。修行期間も全然平気」
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byGetty Images
posted2023/06/04 11:06
現役続行を望む岡崎慎司。一方でセカンドキャリアとして指導者もイメージしているという37歳に具体的なビジョンを聞いた。
岡崎「もし本当に滝二で指導者ができるとして、せっかく高校からやれるんなら、他の指導者みんながやってるルートをやっていくのもいいなって思ったりしています。そこで経験を積んで、チャレンジをして。そしてB級とかA級指導者講習会を受けようとしたときに、ひょっとしたら推薦を受けられないとかあるかもしれない。でもそれで落ちたらそれはそれですごく面白いじゃないですか。『俺どんだけ才能ないねん』みたいな(笑)。そしたら、またやり方変えてチャレンジすればいいだけで。
僕の中で結構感じているのは、指導者って選手以上に長く続けられるものだと思うので、その分どこがピークなのかわからない。選手だったらそれこそ30までがピークとされているじゃないですか。でも僕は滝二でずっと黒田(和生)先生を見てるんで、もしかして60歳が僕の指導者としてのピークかもしれない。そう考えたら、指導者として修業を積む時間が5年でも10年でも、『全然平気じゃん』みたいな感じなんですよ。第二の人生、まだまだすごく長いなって。いろいろやれるなって」
岡崎が教わりたい指導者は誰?
岡崎が見据えるのは自身の成長だけではない。
「自分が指導者としてやることで、僕と関わるコーチとかが成長していく機会を作れるとまたそれもいいですよね。黒田先生みたいに現場は任せて、やるべきことの基準だけは丁寧に共有して、それ以外はそのコーチに任せて、『これはこうしていこうよ』みたいなディスカッションができて。結果としてそのコーチのほうがぐんぐん成長して僕よりも先にJ(リーグ)とかにステップアップしたらそれはすごくいいこと。逆に僕はできた時間を利用してヨーロッパに行って、サッカーを学んだり、こっちのクラブとの交流を深めたりとか。そういうのも悪くないなと思います」
では、世界の指導者の中で岡崎が師事したい人物は誰なのか。
本人に聞き、返ってきたのは“あの指導者”の名前だった。
〈続く〉