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岡崎慎司37歳が口にする「将来的には指導者も」…具体的なビジョンは?「スタートは滝川第二」「指導者はピークがわからない。修行期間も全然平気」
posted2023/06/04 11:06
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph by
Getty Images
そんな岡崎が以前「将来的には指導者もちょっとビジョンにある」と口にしていたことがある。果たしていま岡崎にはどんなイメージがあるのだろうか? 具体的なビジョンをすでに持っているのだろうか?(全2回の第1回/後編は#2へ)
指導者としても「戦いたい」タイプ
リーグ最終戦を終えた岡崎にシントトロイデン市内のカフェで話を伺うことができた。
岡崎「いきなりたくさんの事をやろうっていうんじゃなくて、まずやれることをやろうと。現場で経験を積んで、いろんな知見を得て、そこから監督としてやれることや、やれる範囲を増やしていく。時間をかけて取り組むというのはイメージしています」
元プロ選手で現役引退後に指導者への道を歩む人がいる。プロクラブの指導者ではなく、自分が経験してきた様々なことをダイレクトに伝えたいという思いで、育成指導者への道を歩む人もいる。岡崎はどんな指導者像を自分に見ているのだろう?
岡崎「僕はどっちかというと、指導者としても戦いたいというタイプですね。経験を伝えるというよりは、それこそ自分の人生ですし、自分が常に主役って思いたいタイプなので(笑)。それは僕のモチベーションですね。でもそれは自分が目立つとか、自分がやりたいことだけをやるっていうわけではないんです。全部繋がってると思っています。自分が指導者として試合に勝ちたいって思えば、それこそチーム作りを丁寧にやらなきゃいけない。その中でチームマネージメントができないといけない。選手としてこれまでそうしたアプローチの大切さをずっと見てきましたから。そうしたいい関係性や環境の中で選手が成長するのは必然というか、イコールになってくる」
正直なところやっぱり監督の犠牲になったりとかもしてきた
プロ選手としての長いキャリアの中で、辛酸をなめさせられたことは何度もある。外国人選手としてチームに溶け込むのに苦労をした経験は普通にあったし、納得のいかない起用法に頭を悩ませた時期だってある。だから後進の選手にはそんな思いをさせたくないという信念がある。