酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「源田壮亮はWBCの骨折から復帰途上だけど」“一軍未出場の有名選手”は二軍でどう? 根尾昂は防御率5.06、菅野智之・石川歩は…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki,Nanae Suzuki
posted2023/05/09 11:03
今季一軍未出場の源田壮亮と菅野智之。彼らのような実力者がどのタイミングで戦線復帰してくるか
〇ロッテ
石川歩(投手)、高部瑛斗(外野手)、福田秀平(外野手)、国吉佑樹(投手)、菅野剛士(外野手)
通算76勝のエース石川は開幕投手に内定していたが「右上肢コンディション不良」で回避、まだファームでも登板していない。昨年の盗塁王の高部は、右肩甲下筋損傷で出遅れている。2019年オフにソフトバンクからFA移籍した福田は、故障続きのため3年間で86試合出場にとどまっている。
〇日本ハム
加藤豪将(内野手)、松岡洸希(投手)、淺間大基(外野手)、王柏融(外野手)育成
元メジャーリーガーの加藤は3月に右腹斜筋肉離れのため戦線離脱。現役ドラフトで西武から入団した松岡は、キャンプで二軍に降格して浮上していない。台湾野球の大スターだった王柏融は今季から育成契約になり、ファームで2本塁打、打率.210。
ヤクルト奥川、DeNAオースティンらの状況は?
【セ・リーグ】
〇ヤクルト
奥川恭伸(投手)、原樹理(投手)、近藤弘樹(投手)育成
春季キャンプでは復調の兆しもあった奥川だが、まだ一軍登板はなし。ファームでは3試合0勝2敗、防御率3.38。原は4試合で0勝0敗、防御率4.00。2人ともに復帰が待たれる。
〇DeNA
オースティン(内野手)、藤田一也(内野手)、アンバギー(外野手)
快調に首位を走るDeNAだが、実績ある中軸打者のオースティンが右ひじ手術のためリハビリが続いている。早ければ5月中にも復帰と伝えられる。今年7月には41歳になる藤田一也は、二軍で4試合に出場し3安打を放っている。
〇阪神
高橋遥人(投手)、山本泰寛(内野手)、北條史也(内野手)、高山俊(外野手)、二保旭(投手)
昨年4月にトミー・ジョン手術を受けた高橋遥人はリハビリが続いている。2020年に巨人から移籍した山本と2012年ドラフト2位の北條の両内野手は、若手野手が次々と出てくる中で影が薄くなっている。2016年の新人王・高山は、4月18日に30歳になった。昨年38試合に出場したのみで、彼も正念場を迎えている。
巨人は菅野に加えて中島も…広島二軍で好調なのは?
〇巨人
菅野智之(投手)、中島宏之(内野手)、石川慎吾(外野手)、香月一也(内野手)、中川皓太(投手)育成、立岡宗一郎(外野手)育成
通算117勝、沢村賞2回のエース菅野は、オープン戦で右ひじの痛みを訴えて降板。自身初の二軍スタートとなった。すでにブルペン入りしているがファームの実戦でも投げていない。あと77安打で2000本の大台に乗る中島は、長野久義、松田宣浩というベテランの加入で二軍スタートとなったものの、二軍では打率.310と元気いっぱいだ。同じく石川もファームでは打率.327とアピールしている。