酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「源田壮亮はWBCの骨折から復帰途上だけど」“一軍未出場の有名選手”は二軍でどう? 根尾昂は防御率5.06、菅野智之・石川歩は…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki,Nanae Suzuki
posted2023/05/09 11:03
今季一軍未出場の源田壮亮と菅野智之。彼らのような実力者がどのタイミングで戦線復帰してくるか
〇広島
中﨑翔太(投手)、薮田和樹(投手)、林晃汰(内野手)、一岡竜司(投手)、中村奨成(捕手)
広島3連覇時代のクローザーだった中﨑は、昨年中継ぎとして7ホールドを挙げたものの完全復調とは言い難く、二軍調整が続いている。二軍では5試合で1セーブ、防御率0.00と好調。2017年に15勝を挙げた薮田は以後5年で4勝と苦しんでいる。今季はファームで8試合に投げ3勝、防御率3.27。2021年は正三塁手だった林は以後、打撃不振でファーム暮らし。ただ今季は早くも4本塁打を放っている。
〇中日
根尾昂(投手)、大野奨太(捕手)、岡田俊哉(投手)、福田永将(内野手)、堂上直倫(内野手)
昨年野手から投手に転向して注目を集めた根尾だが、今季はファームで6試合登板も防御率5.06。チームが低迷する中、浮上のきっかけをつかみたいところだ。2018年に日本ハムからFA移籍した大野はここ2年、一軍出場は計16試合にとどまっている。36歳になったがベテランの持ち味を活かしたいところだ。岡田は2月に右大腿骨骨折。現在リハビリ中だ。
こういった各選手の状況を見ていくと、「新陳代謝」というプロ野球の競争の厳しさを実感する。とはいえ実績あるこれらの選手のうち、何人かは今後のペナントレースに大きな影響を与えるはずだ。
かつてのドラ1田中正義が日本ハムで開花か
【2023年5月1日~7日 週間成績】
〈パ・リーグ〉
オリックス6試4勝2敗0分 率.667
日本ハム6試4勝2敗0分 率.667
楽 天6試3勝3敗0分 率.500
ソフトバンク5試2勝2敗1分 率.400
西 武6試2勝4敗0分 率.333
ロッテ5試1勝3敗1分 率.200
オリックスは連日大接戦を演じて勝ち越し。日本ハムも健闘し、最下位を脱した。
〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標であるRC=Run Create順
岡島豪郎(楽)22打9安1本5点1盗 率.409 RC6.04
中川圭太(オ)28打8安2本6点0盗 率.286 RC5.31
茶野篤政(オ)27打11安0本4点1盗 率.407 RC5.21
柳田悠岐(SB)22打6安3本5点0盗 率.273 RC5.19
頓宮裕真(オ)19打9安0本1点0盗 率.474 RC4.97
楽天のベテラン岡島が打率4割の活躍。育成ドラフトから開幕スタメンを勝ち取ったオリックス茶野はリーグ最多の11安打。打点はオリックス中川の6打点が最多。ソフトバンク柳田はリーグ最多の3本塁打。盗塁は日本ハム五十幡亮汰が3。
〈投手成績上位〉※リーグ防御率に基づくPR=Pitching Run順
宮城大弥(オ)1登1勝8回 責0率0.00 PR2.39
則本昂大(楽)1登8回 責0率0.00 PR2.39
山下舜平大(オ)1登1勝7回 責0率0.00 PR2.09
石川柊太(SB)1登7回 責0率0.00 PR2.09
瀧中瞭太(楽)1登1勝7回 責0率0.00 PR2.09
小島和哉(ロ)1登7回 責0率0.00 PR2.09
加藤貴之(日)1登7回 責0率0.00 PR2.09
オリックス宮城は5月2日のソフトバンク戦で8回零封、楽天の則本は3日のロッテ戦で8回零封も勝利つかず。今季未勝利。オリックスの新鋭・山下は4試合登板してまだ自責点1。救援では日本ハム田中正義が2セーブ、西武・佐藤隼輔が3ホールド。