欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
三笘薫25歳が試合後1時間もファンに“神対応”した日…三笘が現地記者を笑わせた直後、明かした本音とは?「僕もどこまで対応すればいいのか…」
posted2023/05/07 17:03
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドを1−0で下すと、ブライトンの三笘薫は思わずピッチを駆け回った。しばらくすると、ガッツポーズで勝利の喜びを噛みしめる。そして、歓喜に沸くチームメートの輪の中に飛び込んで感情を爆発させた。
5月4日に行われたマンチェスター・Uとの上位決戦。三笘は、5日前に行われた前節ウォルバーハンプトン戦でローテーションの休養を与えられ(後半から途中出場)、マンチェスター・Uとの大一番で先発メンバーに復帰した。
その注目の一戦は、劇的な幕切れで終わった。0−0で迎えた後半45+5分、ブライトンが5分間のアディショナルタイムぎりぎりのところでPKを奪い、キッカーのアレクシス・マクアリステルが見事成功させた。
そして、リスタートの直後に1−0で終了──。普段は控えめに勝利を喜ぶことの多い三笘だが、強豪マンチェスター・Uに劇的な勝利を掴んだことで気持ちが高ぶっているようだった。スター選手が集うチェルシーを下したときも同じようなリアクションだったが、その時と同じぐらいか、あるいはそれ以上の喜び方だった。
「サッカーの神様がいた」
試合終了から約35分後、いつもより少し早いタイミングで取材エリアに姿を見せた三笘は、笑顔を交えながらリラックスした様子で取材に応じた。
「守備陣が頑張ってくれた。(攻撃陣がゴールを奪っていたら)もっと早く試合を終わらすことができたはずだが、勝てて良かったです。上位の直接対決で勝つことは非常に大きい。あと残り6試合。(欧州カップ戦出場権の)可能性が出てきているので、すごく大きな勝ち点です」
この勝利でブライトンは8位から6位に浮上し、上位陣との差を縮めた。CL出場圏の4位マンチェスター・Uとは8ポイント差、EL出場圏の5位リバプールと4ポイント差まで近づいたのである(※5月4日時点)。特に5位のリバプールはブライトンに比べると、すでに消化した試合が2つ多い。ブライトンの目標である来季欧州カップ戦出場も現実味を帯びてきた。