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「ミトマが4億円は信じられない」「ミトマは経験が足りない」現地で英国人記者に聞く、三笘薫への本音評価…PK戦惜敗で本人は「反省、反省、反省…」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2023/04/25 20:12
FAカップ準決勝、マンチェスター・ユナイテッドにPK戦で敗れたブライトン。三笘薫25歳は敗戦直後、「あのシーンにもう1回帰りたい」と明かした
「あそこのクオリティが全てなので。あそこで決めきれるか、決めきれないかで、勝敗がつくところでやっている。 あのシーンにもう1回帰りたいですけど、そういうこともできない。勝負を決めきれない選手っていうところでも仕方ないかなという感じです」
元イングランド代表MFダニー・マーフィーは、この決定機について「ミトマはトラップをせずにそのまま打つべきだった」と、解説を務めた英BBC放送で指摘していた。三笘自身が同じように考えていたかは定かではないが、少なくとも勝負を決める大事な局面であったとの認識は一緒だった。それだけに、三笘が「あのシーンにもう1回帰りたい」と漏らしたのが強く印象に残った。
英国人記者「ミトマは経験が足りない」
では、英国人記者は大一番のパフォーマンスをどのように見たのか。スポーツサイト、ジ・アスレティックでブライトン番を務めるアンディ・ネイラー記者は、次のように話した。
「これまでの活躍に比べると、今回のパフォーマンスは印象が薄かった。前半の動きは良かった。ドリブルでアクセントをつけ、危険なエリアで敵の脅威であり続けた。しかし試合全体を通して、ワン=ビサカにうまく足止めされた。その点で、ミトマは期待に応えられなかった。
ただ、少しばかり注意が必要だ。ブライトンはまだまだ発展途上にある。ミトマはこれまで公式戦10ゴールと十分な成績を残してきた。それだけでも十分評価できる。アタッカーは最終的に結果で評価されるが、毎試合そうはうまくいかない。敗退は確かに残念。ミトマの出来は優れてはいなかったが、チーム全体も攻撃の最終局面で苦戦していた。過度な期待は禁物だろう」
ネイラー記者があくまでも「中堅ブライトンの視点」で語ったのに対し、英紙サンデー・タイムズでサッカー部門の主筆を務めるジョナサン・ノースクロフト記者は、三笘に注文をつけた。ノースクロフト記者はもう少し広い視点で三笘を査定し、「FA杯準決勝のような大舞台で活躍を見せることが必要」と主張。次のように説明した。