酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「WBC好投の山本由伸は推定年俸6.5億円、村上宗隆は…」「山川穂高が重量級トップ10漏れなの?」プロ野球2023全選手データをランキング化
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/03/31 17:09
WBCで活躍した山本由伸と中村悠平。彼らを筆頭に1000人を超えるNPBの選手たちは、2023年のプロ野球でどんな活躍を見せてくれるだろうか
〈BMI低い方から10傑〉
1 福島蓮(日)19.4 (190cm 70kg)投 育
2 中村来生(広)19.7 (190cm 71kg)投 育
3 大津亮介(SB)20.6 (175cm 63kg)投
4 村川凪(De)20.8 (174cm 63kg)外 育
5 丸山翔大(ヤ)20.9 (192cm 77kg)投 育
6 舟越秀虎(SB)21.4 (182cm 71kg)外 育
7 阿部和広(日)21.5 (170cm 62kg)外 育
8 赤羽蓮(SB)21.5 (188cm 76kg)投 育
9 大野稼頭央(SB)21.6 (175cm 66kg)投
10 今井達也(西)21.6 (180cm 70kg)投
190cmの上背があって体重が70kgそこそこというのは「鶴のごとし」という体形になる。福島は昨年、青森県立八戸西高から育成で日ハムに入団。21世紀枠で選抜にも出場している。彼が支配下、一軍試合出場を勝ち取るためには、合理的な「増量」が必要なのではないか。
推定年俸は由伸6.5億円、三冠王の村上は?
【年俸】
最後に年俸のランキング、これはNPB発表ではないので「推定」ではあるが――2022年から大きく変わった。単位は万円。
〈2022年10位まで〉
1 田中将大(楽)投 90000
2 柳田悠岐(SB)外 62000
3 坂本勇人(巨)内 60000
3 千賀滉大(SB)投 60000
3 菅野智之(巨)投 60000
6 山田哲人(ヤ)内 50000
6 浅村栄斗(楽)内 50000
8 森唯斗(SB)投 46000
9 丸佳浩(巨)外 45000
10 吉田正尚(オ)外 40000
〈2023年10位まで〉
1 山本由伸(オ)投 65000
1 オスナ(SB)投 65000
3 柳田悠岐(SB)外 62000
4 坂本勇人(巨)内 60000
4 村上宗隆(ヤ)内 60000
6 菅野智之(巨)投 50000
6 山田哲人(ヤ)内 50000
6 浅村栄斗(楽)内 50000
9 有原航平(SB)投 50000
10 田中将大(楽)投 47500
昨年トップの田中将大の年俸が半分近く減額して10位に。代わってWBCで奮闘した山本由伸が――2022年は3億7000万円で11位だったが――2年連続沢村賞を獲得した実績などもあってトップに。また、ソフトバンクがロッテから獲得したロベルト・オスナも同額だと伝えられている。なお山本と同じくWBC組である村上宗隆は2022年は2億2000万円で39位タイだったが、史上最年少の三冠王で4位タイの6億円になった。
ソフトバンクはMLBから復帰した有原も5億円、またこのランキングにはないが日本ハムから獲得した近藤健介も7年総額50億円と報じられている。近藤の今季年俸について球団側は「回答を差し控える」としているが、ソフトバンクがNPB選手の年俸を押し上げているとの見方もできるだろう。
ただしMLB選手の平均年俸は5億7500万円。WBCでともに勝利を目指した大谷翔平は単年3000万ドル(約39億円)、ダルビッシュ有は年俸2400万ドル(約31億2000万円)、今季からMLBの吉田正尚は1500万ドル(19億5000万円)、出世前(年俸調停前)のラーズ・ヌートバーは53.9万ドル(約7000万円)だが、MLBとの経済格差は非常に大きくなっている。このままではMLBへの人材流出は止められないだろう。なお、3月にDeNA移籍が決まったサイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアーは、2022年は2487万ドル(約34.3億円)だったが、NPBでは300万ドル(約4億500万円)+出来高だと報じられている。
1000人に到達した日本のプロ野球選手のデータからは、今のプロ野球の様々な側面が見て取れる。今季は誰が目覚ましい数字を残すだろうか?
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。