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WBC投手コーチ兼ロッテ監督、吉井理人57歳はどんな“働き方”をしている?「朝からロッテコーチ陣とオンライン会議」「深夜に映像チェック…」
text by
鎌田直秀(日刊スポーツ)Naohide Kamada
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/03/16 11:02
自称“白髪のオッサン”57歳。ロッテで佐々木朗希、日本ハムで大谷翔平、ダルビッシュを指導した名伯楽は今年からロッテ監督に就任
報道陣にもユニークな表現で伝えて記事化してもらうことで、それを見た選手と間接的な交流も密にする。佐々木のスライダーに関して「まだまだプー」と発信したり、一時は開幕投手に指名した石川歩投手への連絡方法を「12日12時12分12秒にテレパシーを送りました」。安田尚憲内野手に対しては「安田の夢で目が覚めることはありますけれど」と“イジり”で期待の大きさを本人にも植え付けている。
新外国人会見で通訳より先に訳す英語力を披露
巨人から加入したグレゴリー・ポランコ外野手の入団会見では、英語であいさつした直後に隣に座る通訳より先に訳す英語力を披露し、会場を笑いの渦に。ルイス・ペルドモ投手の会見には「東條(大樹)投手に似ているという噂ですが、東條より少し男前です」と侍ジャパンの壮行試合前にコメントを寄せたこともあった。
侍コーチの特権も生かした。直前の強化試合や壮行試合でのサポートメンバーに、岡大海外野手、藤原恭大外野手、種市篤暉投手、岩下大輝投手を招集した。「この時期に他チームにお願いするのは迷惑がかかってしまうので自分のチームから…」と説明したが、短期間でも侍戦士と一緒の環境で試合、練習が出来る貴重な経験を、有効活用出来たメリットも大きい。
ロッテの選手にも伝えていきたいWBC戦士の好奇心、向上心
WBC決勝(米国・マイアミ)まで進出すれば、最長で日本時間3月22日まで。オープン戦最終戦となる中日との3連戦(24日~26日、バンテリンドーム)には、米国から名古屋に直接合流する可能性はある。
「(侍ジャパンの)彼らはしっかり自分のことを知っていて、準備もそうですし、レベルアップのための練習をしています。好奇心、向上心を持っているので、そのあたりがアスリートとして大事なところじゃないかなとあらためて思ったので、ロッテの選手にも伝えていきたい」
侍コーチとロッテ監督の“二刀流”が成功だったかの答えは、まだ先だ。
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