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WBC投手コーチ兼ロッテ監督、吉井理人57歳はどんな“働き方”をしている?「朝からロッテコーチ陣とオンライン会議」「深夜に映像チェック…」
posted2023/03/16 11:02
text by
鎌田直秀(日刊スポーツ)Naohide Kamada
photograph by
Naoya Sanuki
侍ジャパン投手コーチを務めるロッテ吉井理人監督(57)は、日の丸と千葉ロッテマリーンズの2つの思いを背負って戦っている。
「侍のほうは一流選手がたくさん集まっているので、コーチをするというよりも、こっちが勉強させてもらうことがたくさんあるので、本当に良い時間を過ごさせてもらっています」
プロなので結果が出ないと意味がない
自称“白髪のオッサン”にとって世界一と日本一の両方に挑む“二刀流”は体力、気力ともに厳しいはず。だが、ロッテから監督のオファーを受けた時点で決断した選択が間違っていなかったことを証明しようとする気持ちは強い。
「プロなので結果が出ないと意味がない」
何度も繰り返すこの言葉は、チームだけでなく、自分自身にも言い聞かせている。
2月16日にチームを離れ、翌17日から侍ジャパン宮崎強化合宿に合流した。
「今は(スマホやタブレットなど)便利な道具があるのでね。しっかりコーチ陣が酔っぱらう前にコミュニケーションをとってやっていきたい」
“働き方改革”とは無縁の生活
冗談も交えつつ那覇から宮崎入りした。
吉井「監督」の朝は早い。起床後は朝食を早めに済ませ、2月は練習試合、そして現在はオープン戦真っ最中のロッテコーチ陣とオンライン会議を行うことが、モーニングルーティンになっている。ミーティングで報告を受け、意見交換。選手の起用法や今後のプランも、福浦和也ヘッドコーチらとともに熟考することには変わりはない。侍ジャパンの試合や練習中は投手コーチに専念するが、宿舎の自室などに戻れば、タブレットを開き、スタッフから送られてくるロッテの試合や練習の映像を細かくチェックする。時間が許す限りは、オープン戦などの試合後ミーティングにもオンラインで参加している。日程次第では、深夜に映像チェックを行うこともある。57歳の自称“オッサン”は、“働き方改革”や“残業時間の見直し”などとは無縁の生活スタイルで突き進んでいる。