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大谷翔平はなぜ“選手たちから”愛される?「ベンチのノリノリな姿」でヌートバー&村上とも打ち解けた…仲間の証言「一緒にいると楽しい」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/03/09 17:03
3月7日のオリックス戦、ホームランを放った村上宗隆を誰よりも明るく祝福した大谷翔平
「イニング間にいつもイッペイを交えて話し合うんだ」
<名言4>
僕らはイニング間にいつもイッペイ(水原一平通訳)を交えて話し合うんだ。「この球がいい感じだから、もっと使っていこう」ってね。
(カート・スズキ/Number1040号 2021年11月18日発売)
◇解説◇
大谷と言えば忘れてはいけない存在が、水原通訳だ。大谷とチームメートをつなぐ通訳だけでなく、オールスター前日のホームランダービーでは捕手役を務めたことも。今回のWBCでは栗山英樹監督の希望もあってヌートバーの通訳、さらに栗山監督と審判団とのコミュニケーションのサポート役を務めるそうだ。
そんな水原通訳に“ちょっかい”を出して楽しんでいたりする大谷だが……もちろん二人は野球面でも、ベンチ内で積極的なコミュニケーションを取っている。それが伝わるのが2022年限りで現役を引退した捕手カート・スズキのコメントだ。大谷はプレー中も楽しそうな表情を見せる一方で、ピッチャーとなった場合はマウンドでいかに相手打者を抑えていくかに思考を巡らせ、水原通訳を介してスズキと意見交換していたという。その切り替えの上手さもまた、大谷が二刀流をハイレベルで実現できている要因なのだろう。
「翔平の素晴らしいところは、あれだけすごいことを投打でしていながら、常にもっと上を見ていることだ」
スズキはこのようにも語っていた。メジャーで闘い続けた捕手も驚いた大谷の才能は、初のWBCでどんな輝きを見せてくれるだろうか。
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