6年前はどこに座ってた？

　日の丸のユニフォームに袖を通し試合に出場するのは2016年11月13日、オランダとの強化試合（東京ドーム）以来だ。その試合で7回に先頭打者の代打で登場した大谷は、高々と上がった打球が東京ドームの天井へと吸い込まれる規格外の二塁打（判定）を放ち、打者一巡の猛攻の火付け役となっている。同じ回に巡ってきた第2打席では強化試合ながら敬遠四球。日本ハムの22歳が残した衝撃だった。

　ちなみに当時、大谷が選んだ定位置は一塁側のベンチ最後列の隅っこ。投げ終わった投手が座る横に控えめに腰掛け、山積みになったタオルを先輩たちに渡していた。前列に陣取っていたのは、当時日本代表の主力メンバーだった筒香嘉智や菊池涼介、中田翔といった面々。約6年4カ月の年月を経て、大谷はメジャーリーグのスーパースターとなり、段違いの実力で侍ジャパンを導く存在として凱旋を果たしたのだった。

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