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“ミトマの1ミリ想起弾”でMOM、上田綺世・小川航基もゴール量産「(三笘)薫が活躍をして自分も…」“覚醒間近”FW陣がアツい
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2023/03/06 17:04
三笘薫のプレミアでの大活躍が目立つが、上田綺世を筆頭に東京五輪世代FWの活躍も見逃せない
桐光学園時代から180cm台と恵まれた体格と柔らかなセンスをあわせ持つ万能ストライカータイプとして注目されていた。ただしプロ入り後は紆余曲折あった。2017年のU-20W杯で膝に大けがを負い、シーズンを棒に振った。それでも復帰後は世代別代表でブラジル相手に強烈なシュートを叩き込んだり、自身にとって初のA代表出場となる2019年末のE-1選手権香港戦ではハットトリックを決めるなど復調の兆しを見せたものの、2021年に行われた東京五輪のメンバー入りを逃し、シーズンを通じてもJ2で24試合1得点と苦しんだ。
「薫がすごい活躍をしていたので自分ももっと…」
そんな小川が同世代のスコアラーと自身の状況を比較して、2021年のシーズン終盤にこう語っていた。
「そのシーズン(2020年)は最終的に9得点で終わりました。最低でもその倍は取らないといけないと思っていましたし、薫(三笘)が二桁得点、二桁アシストをしてすごい活躍をしていたので自分ももっと頑張らないといけないと思ったんですが……。監督が期待する結果を残し切れなかった」
東京五輪についてもメンバー発表時には「なんでそこに自分がいないんだ」という悔しさを持ちつつ「林(大地)くんは一緒にプレーしたことがなかったんですが、綺世(上田)と大然(前田)は、『こういう時、どうするのかな』とか、応援しつつも選手としての目線でプレーを見ていました」と同世代のストライカーのプレーから何かを得ようと向き合っていた。
そんな小川だが2022シーズン以降、いよいよ覚醒の気配が漂う。横浜FCで41試合26ゴールを挙げてJ2得点王とMVPに輝きチームをJ1昇格に導くと、今季第2節の湘南戦で2ゴール、続く第3節鹿島戦でもPKで1ゴールを挙げ、3試合フル出場を果たしている。五輪で選外だったストライカーと言えば大迫勇也、前田遼一、興梠慎三といった面々もいるだけに、小川も再び日本代表の一員へと上り詰めることができるか。
三笘はマークが激しくなっても今季6ゴール目をゲット
<名言3>
強い相手にどれだけできるかっていうところは、プレミアならではの楽しみがある。そういう時に自分の価値を出せるようにしたい。
(三笘薫/NumberWeb 2023年1月4日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/856082
◇解説◇
カタールW杯ならびに所属するブライトンでの大活躍によって「Kaoru Mitoma」の名前は飛躍的にフットボールの母国でも広く知れ渡った。しかし世界最高峰のレベルで知られるプレミアリーグということもあってか、「ミトマ対策」は急速に進んできた感がある。
しかしそんな状況でも三笘はしっかりと結果を残している。