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“ミトマの1ミリ想起弾”でMOM、上田綺世・小川航基もゴール量産「(三笘)薫が活躍をして自分も…」“覚醒間近”FW陣がアツい
posted2023/03/06 17:04
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
<名言1>
もちろん重圧はありますけど、FWとしてそこから逃げるのは、絶対に違うと思います。
(上田綺世/NumberWeb 2019年6月14日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/839644
◇解説◇
イングランド・プレミアリーグの三笘薫(ブライトン)、スペインのラ・リーガでは久保建英(レアル・ソシエダ)、ドイツ・ブンデスリーガでは鎌田大地(フランクフルト)らの活躍、“移籍の噂”が連日のように報じられている。ただ欧州五大リーグから目線を広げていくと、セルティックの古橋亨梧や前田大然、さらにベルギーではセルクル・ブルージュの上田がコンスタントな活躍を見せている。
ベルギーリーグ得点王争い中の上田が持つセンスとは
特にカタールW杯後の上田はゴールペースを上げており、直近7試合で6ゴールと固め打ちモードに入っている。現地時間4日に行われたホームでのセラン戦では今シーズン2度目となる2ゴールを挙げ、3-1の勝利に貢献。さらに自身の公式戦ゴール数を14に伸ばし、リーグ戦得点ランキングでもトップと3ゴール差の4位タイ(13ゴール)につけている。
プロ入り前後から上田の得点嗅覚に対しての評価は高かった。小笠原満男や大迫勇也、柴崎岳らをスカウトした椎本邦一にもこう言わしめていた。
「鹿島学園高時代も点を取る良いFWだなと思っていたけど、大学に入って体もできてかなり良くなった。総理大臣杯とかでも取っていたので、とにかく点を取るやつだなと。FWとして一番大事なことで、その感覚は教えられる部分ではないですし、センスの部分。『そこにいるんだ』というのを持っている」
冒頭の発言は、PKキッカーを任されたときの心情について聞いた言葉だ。当時まだ大学生だった上田だが、ストライカーとしての責任に真っ向から向き合う覚悟を持っていた。
「理想は、点を取ることに特化した、いわば“兵器”のような選手になりたいんです。フィジカルが強いとか、テクニックが優れているとかじゃなくて、これまでにはいない存在。どんな状況でも、どんな環境でも点を取れる選手でありたいですね」
カタールW杯の上田はコスタリカ戦で前半のみの出場に終わるなど、本来の力を見せきれなかった。その一方で、クロアチア戦のPK戦後には涙にくれる三笘薫を気丈に励ます姿に心を打たれたファンも多い。3月に再始動する森保ジャパンに招集された際には、最前線の起爆剤となれるか。
五輪エース候補だったストライカー小川の逆襲
<名言2>
東京五輪のメンバーに追いつける自信はあります。自分のスキルを上げて、運も味方につけて、自分も代表で戦いたいですね。
(小川航基/NumberWeb 2021年10月29日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/850328
◇解説◇
上田とともに東京五輪世代のセンターフォワードで、当初フロントランナーとして目されていたのが小川だ。