都大路1区4位の小山翔也（埼玉栄・13分59秒06）は、19年全中で1500mと3000mの2冠を達成し、高1時の3000mでは高校1年時歴代3位の8分16秒17をマーク。持久系が課題というが、粘り強い走りができる選手だ。同じ1区で7位だった工藤信太朗（一関学院・13分59秒70）は、昨年U20日本選手権3000mで持ち味のラストスパートで後続を振り切り、8分08秒05の大会新記録で優勝。勝負強さが持ち味だ。1区11位の植阪嶺児（智辯カレッジ・14分00秒93）はチームの主将を務め、走りでは「冷静に」がモットー。1区33位ながら序盤の転倒から盛り返す走りを見せた島子公佑（伊賀白凰・14分02秒73）は、都道府県駅伝も1区35位と力を発揮できなかったが駅伝には強い思い入れがある選手。1区23位の村上響（世羅・14分03秒91）は、21年に都大路を制したアンカー。昨年10月の国体5000mでPBを30秒も更新し、これからの伸びしろに期待が膨らむ。松井寛翔（豊田大谷・14分17秒19）は専用グラウンドがない中、300mの野球部との共有グラウンドで努力して伸びており、駒澤大の恵まれた環境での飛躍が期待できる。4区8位の小松聖（秋田工・14分24秒39）、白井恒成（流経大柏・14分24秒18）、新谷倖生（田村・14分26秒54）、亀山瞬矢（藤枝東・14分46秒14）ら14分台の選手が飛躍を誓って入学する。

出雲駅伝、花尾と佐藤　©Nanae Suzuki

　駒澤大は、主将の山野力、エースの田澤廉ら4年生が卒業するが、新主将の鈴木芽吹を始め、7区5位の安原太陽、8区4位の赤星雄斗、10区2位の青柿響ら3年生が揃っており、山にも5区4位の山川拓馬、6区区間賞の伊藤蒼唯と2人の1年生が控えている。さらに出走できなかった花尾恭輔（3年）、金子伊吹（3年）、佐藤圭汰（1年）がおり、選手層は大学随一だ。ここに強力な1年生が入学し、成長すれば他の追随を許さない圧倒的な編成が実現する。今シーズンも駅伝でリーディングチームになるだろう。

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西脇工の主将は中央大へ

　箱根駅伝、総合2位になった中央大も分厚いスカウティングに成功している。

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