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「クボ股抜き突破弾に満点+ダービーMVP」「リバプールも翻弄ミトマに英メディア注目」久保建英と三笘薫が“W杯後も高評価”なワケ
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2023/01/15 17:12
久保建英と三笘薫はW杯後、所属クラブでも輝いている
スコットランドプレミアリーグでは、12月24日から1月7日にかけて行われた4試合で2ゴール。特に新年早々1月2日に行われたレンジャーズとの「オールドファームダービー」では試合序盤に相手のパスをカットしてから相手GKとの1対1を制して先制ゴールをゲットしている。まさに前田自身が語るプレースタイルを体現していると言っていいだろう。
W杯前にはスコットランド現地在住記者のアレックス・オヘンリー氏が「あの爆発的な加速力はジョーカーでこそ、もっとも効果的に生かされる可能性もある」との前田評を語っていたが、スタメンでも結果を残せることを示し始めている。
現地14日に行われたリーグカップ準決勝キルマーノック戦に先発出場した前田は先制ゴールをマーク。チームは2-0で勝利して決勝へと進出した。前田にとってマリノス時代のチームメートである岩田智輝が加わるなど、さらに“日本人主力化”が進むセルティック。その中で前田は得点を積み重ねることはできるか。
久保の股抜き突破弾にPK誘発で現地紙が満点評価
<名言3>
自分ではやれると思っていても、活躍の場がなければ意味がない。
(久保建英/Number985号 2019年8月29日発売)
◇解説◇
ヨーロッパのフットボールシーンにおいて、地域・都市間におけるダービーは単なる一戦ではない、とてつもなく大きな意味を持つ。そこで活躍すれば、一気にファンのハートをつかむことができる。
たとえば2010-11シーズン、ドルトムントの香川真司がシャルケとのレビアー・ダービーで、マヌエル・ノイアーが守るゴールネットを2度揺さぶってアイドルになったようにだ。
それを2023年初頭に実現したのは久保建英だ。
14日に行われたラ・リーガ第17節アスレティック・ビルバオ戦で先発出場した久保は、ソシエダが1点リードした前半37分、ダビド・シルバのスルーパスを受けると対応した相手DFを軽やかな“股抜き”でかわすと、スペイン代表GKウナイ・シモンの心理を見透かしたかのように柔らかなキックでニアサイドにボールを流し込んだ。
久保の魅力が詰まったゴラッソで、待望の追加点をゲット。ユニフォームを脱ぎ、上半身裸となって喜びをあらわにした(ただしその後、イエローカードを頂戴したが)。