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「大谷翔平の“縦出し”お手本はトラウト」「吉田正尚ならMLBでも…」ラオウ杉本の覚醒を導いた3A経験者が語る“日米スイングの違い” 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki

posted2023/01/14 17:01

「大谷翔平の“縦出し”お手本はトラウト」「吉田正尚ならMLBでも…」ラオウ杉本の覚醒を導いた3A経験者が語る“日米スイングの違い”<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

メジャーに挑む吉田正尚と、メジャーで活躍する大谷翔平。彼らについて根鈴氏に語ってもらった

では村上宗隆はどうなのだろうか?

〈少し気が早いが、ヤクルトの村上宗隆はMLBで活躍できるのだろうか?〉

 村上選手も縦出しでバットを振る技術は持っています。だからMLBでもホームランは打てると思います。問題は三振の多さですね。彼はボールだとわかってもそのまま振ってしまうことがよくある。そのスイングが次の配球の「撒き餌」になっていることもあるけども、ボールだとわかってもスイングしてしまうこともある印象です。

 吉田正尚選手は、ボールだと判断すれば、バットスイングを始動していても途中でやめることができる。スイングキャンセルができるんですね。これは凄い技術だと思います。バットを縦出しする打者の方がスイングキャンセルしやすいんですね。

 それでも村上選手は新人時代に比べれば三振はずいぶん減りました。これからMLBに行くまでに磨くべきは「選球眼」ではないでしょうか?

 ◇ ◇ ◇

 根鈴雄次氏は昨年末、沖縄のジャパンウィンターリーグで未来を拓こうとする若い選手を前に、果敢にチャレンジすべきと話をした。根鈴氏は世界の野球を自身の身体で体験し、挑戦を続ける中で、日本の枠組みにとらわれない打撃理論を編み出した。根鈴氏に続くチャレンジャーが出てくることを促したのだ。

 横浜の「アラボーイ根鈴道場」には、プロ野球から大学、高校、中学まで、さまざまなレベルの選手が通っている。

 根鈴氏はバッティング技術を伝授するとともに、若い世代に「世界的な視野」を与えている。野球選手の海外進出が増えるとともに、根鈴氏の存在感は高まるのではないか。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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