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今年の箱根駅伝、“最強ランナー”は誰？ トップ30「番付表」を考えてみた 「三浦龍司は前頭筆頭」「横綱は田澤廉と…」＜有力選手の区間予想も＞
text by
酒井政人Masato Sakai
photograph byNanae Suzuki
posted2023/01/01 11:03
最後の箱根を迎える駒大4年の田澤。駒大は出雲、全日本で優勝し、すでに2冠。箱根での駅伝3冠を目指す
箱根強者の4年生が関脇に
関脇は丹所健（東京国際大4）と岸本大紀（青学大4）を選んだ。丹所は昨季、出雲3区で区間2位（日本人トップ）、全日本6区で区間賞（区間新）、箱根3区で区間賞（区間歴代2位＆日本人最高）。今季は出雲と全日本で本領を発揮できなかったが、最後の箱根は地元の2区で持ち味のアグレッシブな走りを見せてくれるだろう。岸本は2区で日本人1年生最高タイムを持つ。前回は7区で区間賞を獲得するなど箱根に強いと言われる青学を象徴するようなランナーだ。今回は補欠登録だが、4区での起用が有力か。
大関陣に2人の創価大ランナー
大関は吉居大和（中大3）、近藤幸太郎（青学大4）、フィリップ・ムルワ（創価大4）、嶋津雄大（創価大4）の4人だ。吉居は前回1区で東海大・佐藤悠基（現・SGホールディングス）が保持していた伝説の記録を26秒も塗り替える爆走を披露。今季も出雲1区を独走すると、全日本は帯状疱疹のため欠場する予定だったが、急遽6区に出走して、区間記録を11秒も更新している。学生駅伝で区間賞を3大会連続で獲得中のスピードキングは補欠登録。再び1区に登場するのか。
近藤は箱根駅伝の区間賞こそないものの、ハイレベルな走りを連発してきた。5000m13分34秒88、10000m28分10秒50のタイムはともに青学大記録で、2022年9月の日本インカレ5000mは連覇を達成。学生駅伝は昨季の出雲1区で区間賞を獲得した後、駒大・田澤廉（4年）に4連敗中だが、今季の全日本7区は区間新記録で突っ走り、田澤との差を14秒で食い止めている。最後の箱根は花の2区で田澤とのラストマッチに挑む。
ムルワは安定感があり、10000mでも27分35秒29のタイムを持つ。箱根駅伝は前々回が2区で区間6位、前回が2区で1時間6分41秒（区間歴代8位）の区間2位。今季は出雲3区で2年連続の区間賞を獲得しており、今大会も2区で区間賞争いを繰り広げそうだ。
嶋津は過去3回の箱根駅伝で大活躍した。無名だった2年時は10区を区間新記録（当時）で走破して区間賞。3年時は4区（区間2位）でトップに立ち、前回は4区で区間賞を獲得している。“5年生”となる今回は3年連続となる4区に登録されたが、どんなドラマを作るのか。
