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平野歩夢「怒りしかない」不可解採点を見返す神演技、りくりゅうの「ありがとう」、小林陵侑が高梨沙羅をハグ…北京五輪名場面のウラ側
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byAsami Enomoto,Naoya Sanuki/JMPA
posted2022/12/30 06:05
りくりゅうペア、平野歩夢、小林陵侑と高梨沙羅。冬季アスリートが氷と雪の上で見せた躍動と涙は、誰もが忘れない
北京五輪では団体で日本の銅メダルを呼び込む熱演を披露。さらにフィギュアスケート・ペアのフリーは141.04点の自己ベストをマーク、ショートプログラムと合わせた総合得点でも211.89点と自己ベストを更新し、7位入賞を果たした。これは同種目史上、日本人初の快挙となった。
日本フィギュア界において、ペアはなかなか日の当たらない存在だった。注目度が低く、競技人口が増えない。だから、目指す選手が増えないという悪循環もあったと指摘する識者もいた。しかしその流れを変えたのは「りくりゅう」だった。結成当時のことを、2人はそれぞれこう語っていたという。
「最初に滑った瞬間から、絶対にうまくいくと確信しました。言葉では言い表せない、相性というのがペアにはあるんだなと思います」(木原)
「ペアはどちらかが合わせるイメージでしたけど、滑ってみてお互いが合いました」(三浦)
GPファイナル優勝など輝きはさらに増し続ける
北京五輪、木原は三浦に対して「フリーを滑ることのできる感謝」を何度も伝えていたという。その信頼関係が2人を強くする土台だったのだろう。そして22-23シーズンもスケートカナダ、NHK杯で優勝、さらにGPファイナルも日本人初制覇を果たすなど、一気に頂点へと駆け上がった。
2022年は、「りくりゅう」にとって運命のターニングポイントとなったと言っても過言ではない。
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