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“ユキノビジンによって生まれた”タレント・優希乃さんの競馬愛が深すぎる「馬に会えないのがつらすぎて、競馬場でバイトも…」

posted2022/12/17 17:03

 
“ユキノビジンによって生まれた”タレント・優希乃さんの競馬愛が深すぎる「馬に会えないのがつらすぎて、競馬場でバイトも…」<Number Web> photograph by Wataru Sato

1993年エリザベス女王杯出走時のゼッケンを持つ優希乃さん。通常は馬主が手にするゼッケンがなぜ手元に? その答えは…

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軍土門隼夫

軍土門隼夫Hayao Gundomon

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Wataru Sato

 1992年にデビューし、美しい栗毛の馬体から人気を博した牝馬・ユキノビジン。今年9月にゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の育成キャラとして登場し注目を集めると、ユキノビジンの担当厩務員だった父・清原利雄さんが厩舎を訪れた追っかけの美枝さんと出会い、結婚し生まれた娘に「優希乃」と名付けたというエピソードもSNS上で話題になった。ユキノビジンが結んだ関係によって生まれた優希乃さん本人に「引退後のユキノビジンとのやりとり」と「深すぎる競馬愛」についての話を聞いた(全2回のうち第2回/前編は#1へ)。

母・美枝さんは村田牧場では『内地の母』と呼ばれている

 利雄さんが牧場を訪れるのは、じつに約20年ぶりのことだった。最後に会いに来たのはユキノビジンが現役を引退した直後。すでにユキノビジンはこの5年ほど前に繁殖牝馬もリタイアし、ここで余生を送っていた。

「父は本当に仕事人間で、休みなんて実質ないようなものでしたから。年末年始も、帰省する他の厩務員の方のために当番を代わってあげたりしていたくらいでした。だから、定年したら会いに行こうって言ってたんです」

 利雄さんとは違い、優希乃さんと美枝さんは数年に一度は村田牧場を訪れ、ユキノビジンやその子どもに会っていた。

「しばらくご無沙汰していると、村田牧場さんから『そろそろ会いに来なよ』って連絡をいただいたりして、本当によくしてもらっています。母は村田牧場では『内地の母』って呼ばれていて、もうユキノビジンのお母さんみたいな感じです(笑)」

ユキノビジンに20年ぶりに会った父・利雄さんは…

 ちなみに1993年クイーンステークスを勝ったときの優勝レイも、本来は調教師のものだが、久保田調教師は「あなたなら大事にしてくれるから」と美枝さんに授けてくれた。同じくゼッケンは馬主のものだが、美枝さんの手元にはエリザベス女王杯出走時のゼッケンがある。美枝さんはユキノビジンの母でも、調教師でも、馬主でもない。しかしある意味、それ以上の存在だった。

【次ページ】 馬を見るためだけに1人でカメラを持って競馬場に…

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#優希乃
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