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“ユキノビジンによって生まれた”タレント・優希乃さんの競馬愛が深すぎる「馬に会えないのがつらすぎて、競馬場でバイトも…」 

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軍土門隼夫

軍土門隼夫Hayao Gundomon

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photograph byWataru Sato

posted2022/12/17 17:03

“ユキノビジンによって生まれた”タレント・優希乃さんの競馬愛が深すぎる「馬に会えないのがつらすぎて、競馬場でバイトも…」<Number Web> photograph by Wataru Sato

1993年エリザベス女王杯出走時のゼッケンを持つ優希乃さん。通常は馬主が手にするゼッケンがなぜ手元に? その答えは…

「村田牧場さんを訪ねてお話をしているときに、ふと、優希乃ちゃんみたいに馬が好きすぎる人には、馬の仕事はできないよって言われたんです。馬への愛が強すぎる人は続けられない、馬を嫌いになっちゃうって。自分は何も話していないのに考えていたことが見透かされたみたいで、びっくりしました」

 驚くと同時に、自分はタレントだけでなく、馬に携わる道も諦めるしかないのかと目の前が真っ暗になった。そんな優希乃さんに思いもよらぬ連絡が入ったのは、その翌月のことだった。「日刊スポーツ」の記者から、佐賀競馬が立ち上げるYouTubeの新番組のMCをやらないかと打診があったのだ。記者はユキノビジンの父であるサクラユタカオーの大ファンで、産駒も応援しており、それで厩務員時代の利雄さんをよく知っていた。まさにユキノビジンが運んできてくれたチャンスだった。

 番組は佐藤哲三さんが出演する『てっちゃんの「SAGAリベンジャーズ」』で、そのMCの他、佐賀競馬で実際に開催されるイベントの司会なども行った。番組の一日厩務員体験の企画では、厩務員の仕事にあまりに慣れているので驚かれたりもした。

9月12日、『ウマ娘』でユキノビジンが実装されると…

 そんな日々の中、2022年9月12日、『ウマ娘』でユキノビジンが実装された。

「あの日、ちょうど私は佐賀競馬場にいて、仕事でツイートをするためにTwitterを見ていたんです。そうしたらユキノビジンがトレンドになっていたので驚きました。そのあと、両親のなれそめや、ユキノビジンから名前を取った自分のことまで話題に上がっているのを知って、寝る前に、それ私のことです、実話ですってツイートしたんです」

 翌朝、起きると、すごいことになっていた。コメント、リツイート、いいね……。通知がいつまでも止まらなかった。自分のことはもちろんだが、これほどまでにユキノビジンが話題になっていることが、優希乃さんにはすぐには信じられなかった。

【次ページ】 『ウマ娘』によって感じた反応の変化

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