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渡邊雄太のNBAネッツが“ジャパンマーケット”を狙う理由とは? 日本代表ホーバスHCも招待「ブルックリンが雄太のホームになりそう」
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byKYODO
posted2022/12/07 17:00
ネッツvsウィザーズ戦を訪れた日本代表トム・ホーバスHC(中央)。残念ながら渡邊、八村は共に負傷欠場となったが、NBAのコートサイドで会話する機会に恵まれた
「今は迷ってないんですよ。全然迷ってないから、自信を持って3Pを打っている」
そんなホーバス監督の言葉通り、持ち前のハッスルプレー、ディフェンスだけではなく、今秋は3ポイントシュート(3P)が絶好調。11月15日以降は3試合連続で4本以上の3Pを決めており、11月20日のグリズリーズ戦では第4クォーターに4連続で成功させ、地元のファンからスタンディングオベーションを受けるに至った。
離脱時点での3P成功率57.1%は堂々のリーグ1位だったのだから、本人が自信をつけたのも当然。短期間でファン・フェイバリット(地元の人気者)にまで上り詰めた渡邊の上昇の過程はスリリングですらあった。
「NBAが八村のプレーをわかってきている」
過去3年間は常に先を走る存在だった八村の方は、序盤戦では渡邊ほどのセンセーショナルな活躍をしてきたわけではない。
「NBAが少しずつ彼のプレーをわかってきている。今年は(チームの中で)彼のプレーが少し少なくなっていたかなと思うんですけど、それは彼のせいではありません。(その原因は)チームの中にあるかなと思います」
ホーバス監督はそう指摘していたが、実際にウィザーズ内で八村の力を最も生かす起用法が確立されていない印象もある。1年目(平均30.1分)、2年目(同31.5分)と比べ、今季は同23.5分とプレータイムがやや減っているのはそこに原因があるのかもしれない。もっとも、16戦すべてベンチスタートながら、そのうち13戦で2桁得点をマーク。契約最終年ということもあってモチベーションも高く、ケガから復帰後、使われ方次第で八村ももっとペースを上げていくことは可能なはずだ。