プロ野球PRESSBACK NUMBER

佐々木朗希「これでちょっと気が抜けるかな」“景色が一変した2022年”を終えて故郷・岩手へ…“原点のマウンド”で誓ったことは? 

text by

梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

PROFILE

photograph byChiba Lotte Marines

posted2022/11/21 11:02

佐々木朗希「これでちょっと気が抜けるかな」“景色が一変した2022年”を終えて故郷・岩手へ…“原点のマウンド”で誓ったことは?<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

侍ジャパンの試合を終えて、そのまま岩手に向かった佐々木朗希。写真は陸前高田の海岸にて

 しばしのオフは終わり、11月14日にはすでにZOZOマリンスタジアムにて汗を流す佐々木の姿があった。オフ期間も身体を作り、キャッチボールも続ける。来年3月にはWBCという注目の世界大会も控えている。

「子供の時にテレビで見ていた大会。自分にも影響を与えてくれた。もちろん出たい気持ちは強い。チャンスをもらえたらしっかりと準備をしてチームに貢献したい」

 そして、来る2023シーズンについては「プレッシャーから逃げることはもちろんできないし、しない。来年は今年よりももっと投げたい。今年よりもよい成績を出してチームを引っ張る投手になりたい」と力強く話す。

 期待と注目を一身に浴びる重圧は受けたものしか分からないものだ。

 球場のマウンドで数万人の興味の視線が集まる。ただ、それだけではなく背番号「17」は完全試合男という尊い異名を背負い、投げる。観衆が期待するのは「もう一度」の想い。だからヒット1本打たれてもため息が漏れるし、勝っても失点すれば満足されないことすらある。21歳にして“究極”を求められている。

 自己分析ではマイナス思考。子供の時、授業などでは積極的に手を挙げるタイプではなく、集合写真も端を選ぶ恥ずかしがり屋。だから、試合前は辛そうな表情をみせる。それでもひとたびマウンドに上がれば左足を大きく上げる鮮やかなフォームで打者を圧倒しファンを魅了する。そのギャップがこの男の凄さであり、魅力でもある。

 WBCで世界に挑むことが期待される佐々木朗希の2023年。そして今季達成できなかった規定投球回数到達、2桁勝利に挑む。“完全試合イヤー”を終え、さらに印象に残るピッチングを残す新たなシーズンへ。

 原点回帰を終えた背番号「17」は未来だけを見据えている。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

関連記事

BACK 1 2 3 4
#佐々木朗希
#千葉ロッテマリーンズ

プロ野球の前後の記事

ページトップ