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佐々木朗希「これでちょっと気が抜けるかな」“景色が一変した2022年”を終えて故郷・岩手へ…“原点のマウンド”で誓ったことは? 

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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photograph byChiba Lotte Marines

posted2022/11/21 11:02

佐々木朗希「これでちょっと気が抜けるかな」“景色が一変した2022年”を終えて故郷・岩手へ…“原点のマウンド”で誓ったことは?<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

侍ジャパンの試合を終えて、そのまま岩手に向かった佐々木朗希。写真は陸前高田の海岸にて

 地元での束の間のオフに偶然、寄った場所がある。陸前高田市立米崎小学校のグラウンド。母校ではないが大事な原点だ。

「小学校3年生の時にボクが試合で人生最初に投げた場所です。今も忘れない。初めて打者と対戦した。投げる前はもちろん緊張していたのですけど、緊張以上にワクワクしていた。三者凡退で三振は一つ。あと一つはセカンドフライかセカンドゴロ。もう一つは覚えていないけど嬉しかったですね」

 プロ初先発のマウンドは本拠地ZOZOマリンスタジアム。これまで20試合に先発してきた。その他に楽天生命パークで4試合。京セラドームで3試合。PayPayドームで2試合。東京ドーム、そしてプロ初勝利を挙げた甲子園で1試合。侍ジャパンのユニホームに身を包み初めて札幌ドームのマウンドにも上がった。

 数万人が見つめる、そんなキラキラと輝く華やかなマウンドと同じように、いやそれ以上に、この山間の静かな小学校の校庭の中にあるマウンドを特別なものとして見つめている。ピッチャーとして初めて登板した日のことが、今も大事な宝物として佐々木の胸に残っているのだ。

プロを意識させた“ピッチャーの経験”

「ピッチャーをやらせてもらえなかったらプロにはいっていない。今はないですからね。もちろん、あの時はプロに入るとか想像もしていないですし、夢としても思っていない」

 その時は先発ではなく、中継ぎ登板。だからバックネットの裏に作られたブルペンで仲間と一緒に準備した。そして名前を呼ばれてマウンドへと向かった。1回を無失点。それが完全試合男のスタート地点であり、原点。大事な原風景だ。

【次ページ】 「来年は今年よりももっと投げたい」

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