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〈世界体操〉エース橋本大輝+日本女子が強く美しい 「ラブリースマイル」の絶賛、当初補欠も「平均台の女神が…」平均年齢19歳の素顔
text by
長谷部良太Ryota Hasebe
photograph byRyota Hasebe
posted2022/11/09 17:02
世界体操で取材に応じる宮田笙子。個人総合8位入賞、種目別平均台で銅メダルに輝いた
これには、2004年アテネ五輪団体金メダリストの水鳥寿思強化本部長も「経験がない」と驚いたほど。初代表の土井はゆか(銅メダルを獲得)とあん馬、主将の神本雄也はつり輪、平行棒、鉄棒と3種目も出場した。同本部長は「土井選手や神本選手という、昨年大会とは違うメンバーもきっちり自分の得意種目で決勝に残ってくれた」と評価した。
ルール改正に対応し、成果を残したという手ごたえ
東京五輪後は恒例のルール改正があり、男子はより多彩な技が求められ、女子は表現面がより重視されるようになっていた。
そうした変化にもうまく対応しながら、世界選手権で一定以上の成果を示した日本。男子はパリ五輪の団体出場枠を早くも確保し、腰を据えて強化に取り組むことができる。女子は大舞台で手応えをつかんだことで、日々の地道な練習が世界の表彰台につながっていることが実感できただろう。5人の活躍は、他の日本選手たちにとっても刺激になるはずだ。
来年の世界選手権や2年後のパリ五輪に向けて、日本体操界の視界は明るい。
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